入学して1か月。4月は勢いで何とかなったのに、5月の連休が近づくと急に実家へ戻りたくなる。部屋の冷蔵庫には卵と麦茶しかなく、大学のLINEグループは流れが早く、サークルはまだ落ち着かない。夜に親から「GWどうする?」と聞かれると、ほっとする反面、戻ったら帰ってこられなくなりそうで迷う。

一人暮らし1年生が5月に実家へ戻りたくなるのは自然です。大事なのは、帰省を甘えか自立かで裁かず、体力、費用、授業、戻った後の生活で考えることです。

この記事でわかること

  • 5月の帰省は、4月の緊張をほどく意味がある
  • 帰る前に授業、課題、サークル、バイト面接の日程を確認する
  • 戻った夜にやることを3つだけ決める
  • 帰省頻度は距離と費用で変える。毎週帰る前提にしない
  • 帰省後に落ち込みが強いなら学生相談室や保健センターへ相談する

連休前 — 帰っていいかを予定で見る

5月の連休に帰省するか迷ったら、気持ちだけでなく予定を見ます。授業の休講、課題締切、サークルの新歓、バイト面接、家賃や公共料金の支払い。帰省中に締切があるなら、実家でやるのか、出発前に済ませるのかを決めます。

大学によっては、GWの谷間に授業があります。月曜と金曜だけ通常授業、火曜から木曜が祝日、という年もあります。新入生はここで休みと勘違いしやすい。LMSと大学カレンダーを確認し、欠席になる日がないか見ます。

帰省費も見ます。東京近郊の実家なら片道1,000円台で戻れる人もいますが、大阪、仙台、福岡、札幌、広島となると往復で1万〜5万円台になることがあります。5月に帰り、夏にも帰るなら、年間の帰省費を先にざっくり置きます。

帰省するメリット

5月の帰省には、生活を立て直す効果があります。実家でよく寝る、洗濯物を片付ける、親に大学の話をする、地元の友達に会う。4月に張りっぱなしだった緊張がほどけます。

一人暮らしの部屋では、しんどさを誰にも見られません。実家に戻ると、食欲がない、顔色が悪い、痩せた、寝不足という変化に家族が気づくことがあります。自分では平気と思っていても、客観的に見てもらえるのは帰省の利点です。

地元の駅に着いた瞬間、改札の匂いや商店街の景色で安心することもあります。大学生活に慣れていない時期は、この安心感が回復になります。帰省は逃げではなく、次に大学へ戻るための休息として使えます。

帰省するデメリット

一方で、実家が快適すぎると、戻る日の夜がつらくなります。新幹線や高速バスで東京へ戻り、駅前のコンビニで夕飯を買い、暗い部屋に入る。洗っていないマグカップや未開封の郵便物を見て、急に寂しくなる。5月帰省のあるあるです。

帰省中に大学の連絡を見ないと、課題やサークル連絡がたまります。戻ってから一気に見ると、現実に引き戻される感じが強くなります。帰省中でも、1日1回だけLMSと大学メールを見る時間を作ると、戻った後の衝撃が減ります。

実家が遠い人は、移動疲れもあります。夜行バスで帰って、実家で用事を済ませ、また夜行バスで戻ると、連休明けの授業がきつい。交通費を抑えるほど体力を使う場合があるので、日程に余裕がない帰省は慎重に考えます。

戻った夜の3点セット

帰省から戻った夜は、全部を整えようとしない方がいいです。やることは3つだけ。翌朝の朝食を買う、洗濯物を出す、ゴミをまとめる。この3つで翌日の自分が助かります。

夕飯は作らなくていい。駅前の松屋、すき家、日高屋、コンビニの弁当で済ませても大丈夫です。帰省明けの夜に自炊まで背負うと、部屋へ戻るハードルが上がります。

親に到着連絡をしたら、長電話は翌日に回しても構いません。戻った直後は寂しさが強く、話すほど泣けることがあります。LINEで「着いた。明日電話する」で区切ると、自分の部屋の時間に戻りやすいです。

帰省頻度の決め方

帰省頻度は、距離と費用で変わります。実家が首都圏なら、月1回戻る人もいます。東京から大阪や仙台なら、5月、夏、年末のように節目で戻る人が多い。福岡や札幌なら、夏と年末だけにして、普段は電話やビデオ通話でつなぐこともあります。

毎週帰ると安心する一方で、大学側の生活が育ちにくいことがあります。週末に実家へ戻るたび、月曜に新しい街へ戻る感覚が続くからです。5月は何度か帰っても、6月以降は大学近くで過ごす週末を作ると、スーパー、図書館、バイト先、友達との動線が育ちます。

家族とは、頻度を約束しすぎない方がいいです。「月1で帰る」と決めてしまうと、サークル合宿や試験で帰れないときに気まずくなります。「5月は一度帰る。夏は試験日程が出たら決める」くらいの柔らかさが現実的です。

帰省後に落ち込みが強いとき

実家から戻った後、数日たっても授業に行けない、食べられない、眠れない状態が続くなら、大学の学生相談室や保健センターに相談します。ホームシックは珍しくありませんが、生活が止まるほどなら支援を使っていいです。

同期にも、軽く話してみます。「GW帰ったら戻るのしんどかった」と言うと、同じように感じている人がいるかもしれません。5月の新入生は、みんな平気そうに見えても、実家の布団や親のご飯を思い出して揺れています。

6月は大学側の週末を育てる

5月に一度帰省したら、6月は大学近くで過ごす週末も作ります。土曜の午前に洗濯して、昼に学食か駅前の定食屋へ行き、午後に図書館で課題を進める。夜はスーパーで翌日の朝食を買う。派手な予定ではありませんが、これが大学側の生活を育てます。

地元の友達とは、帰省しなくてもつながれます。月1回のビデオ通話、ゲーム、LINEグループ、夏の帰省日だけ先に合わせる。毎週実家へ戻らなくても、関係が切れるわけではありません。むしろ、大学の街で過ごす時間が増えると、地元へ帰ったときに話せることも増えます。

親には、帰らない週末の予定も伝えておくと安心されます。「今週は大学の図書館で課題をする」「日曜にバイト面接がある」と共有するだけで、家族も一人暮らしの生活を想像しやすくなります。帰省頻度を減らすことは、連絡を減らすことではありません。

どうしても毎週帰りたくなる場合は、帰省以外の安心材料を増やします。地元の味に近い定食屋を見つける、実家から送ってもらった米を炊く、日曜夜に親へ10分だけ電話する。実家そのものへ戻らなくても、安心できる習慣を大学の街に置くことはできます。

部屋に実家の写真や地元の小物を一つ置くのも効果があります。寂しさを消すのではなく、持ち運べる形にする発想です。

まとめ

5月の連休に実家へ戻りたくなるのは、一人暮らしに失敗したからではありません。4月の緊張をほどき、体力を戻し、家族に近況を話すための自然な動きです。

帰る前に授業と課題、費用、移動時間を確認する。帰省中も大学メールを1日1回見る。戻った夜は朝食、洗濯、ゴミの3つだけやる。頻度は距離と費用で柔らかく決める。実家と大学の間を行き来しながら、少しずつ「戻る場所」を2つ持てるようになれば十分です。


数値の参照元

  • JR東日本普通運賃(61-100km 1,230-1,790円・101-120km 2,090円): JR東日本「2026年運賃改定」(2026年4月閲覧)
  • 東京⇔新大阪14,520円・東京⇔広島19,560円・東京⇔博多23,610円: SmartEX「サービス・運賃」(2026年4月閲覧)
  • 東京⇔仙台eチケット通常10,890円・トクだ値14 7,610円: えきねっと「e-ticket料金」(2026年4月閲覧)
  • ANA東京⇔札幌等の往復運賃: ANA国内線運賃表(2026年4月閲覧)
  • 祝日2026年5月3-6日: 内閣府「国民の祝日について」(2026年4月閲覧)
  • 掲載数値は参考値です。最新情報は各窓口でご確認ください