4月は入学式、新歓、履修登録、初めての一人暮らしで毎日が詰まっています。ところがゴールデンウィークが明けると、急に朝起きられない。1限の教室に向かう途中で「今日はもういいか」と思う。部屋に帰っても洗濯物がたまり、LINEの返信も遅れる。これが大学1年生の5月病として出やすい形です。

高校までのように担任が毎朝声をかけるわけではなく、大学は休んでもその場で誰かに怒られません。自由になった分だけ、自分の生活の崩れが見えにくい。5月のしんどさは、気合い不足ではなく、4月に張り切って動いた反動として考えると扱いやすくなります。

この記事でわかること

  • 5月病は「大学に合わない」の結論ではなく、4月の緊張が切れる時期に起きやすい
  • 朝・昼・夜の動線を小さく戻すと、授業と生活がつながり直す
  • 保健センター、学生相談室、クラス担任、奨学金窓口は早めに使っていい
  • 同期とは深い相談より、食堂や帰り道の短い会話から戻す
  • 部屋だけで回復しようとせず、大学内に逃げ場所を複数作る

5月の朝 — 1限に行けない日をどう扱うか

5月病が見えやすいのは朝です。4月は緊張で起きられたのに、5月になると目覚ましを止めて二度寝する。気づいたら9時半で、1限はもう始まっている。ここで「全部終わった」と考えると、2限も3限も連鎖して休みやすくなります。

おすすめは、1限を休んだ日でも午前中に一度外へ出ることです。高田馬場ならBIG BOX前のドトールでコーヒーを買う、御茶ノ水なら丸善やエクセルシオールの前まで歩く、日吉なら東急アベニューの食品売場を一周する。大学へ行く体力がない日でも、部屋から駅前まで体を運ぶだけで、午後の授業に戻る余地が残ります。

2限から出る日は、出席を取る授業を優先します。大学によっては出席点が成績の一部になり、授業回数の3分の1を超えて欠席すると評価対象外になる科目もあります。制度は学部や教員で違うので、シラバスとLMSの連絡を見て、落とすと痛い科目から守ります。

昼 — 食堂で「ひとり」をこじらせない

5月の昼は、意外と孤独が出ます。4月の新歓期間は誰かと昼を食べていたのに、サークル選びが落ち着くと予定が空く。学食で席を探しているうちに、知り合いのグループを見つけて気まずくなり、コンビニのおにぎりを買って部屋へ戻る。新入生あるあるです。

この時期は、友達を増やすより「顔を合わせる場所」を固定する方が効きます。月曜2限後は生協食堂、火曜は図書館のラウンジ、水曜は駅前の松屋、というように、昼の居場所を曜日で決めます。毎回誰かと話せなくても、同じ場所にいる同期を見かけるだけで、大学生活から外れていない感覚が戻ります。

話しかけるなら重い相談から入らなくて大丈夫です。「この授業、課題どこに出てた?」「サークル決めた?」くらいの短いやり取りで十分。5月の同期は、見た目ほど余裕がありません。自分だけが遅れていると思い込まないことが大事です。

夕方 — 部屋に直帰しない日をつくる

5月病で生活が沈む日は、大学から部屋へ直帰したあとに崩れます。リュックを置いて、ベッドに横になり、スマホを見ていたら20時。洗濯も夕飯も後回しになり、翌朝にしわ寄せが来る。部屋が回復場所ではなく、動けなくなる場所になってしまう。

週に2日だけでいいので、帰り道に寄る場所を決めます。早稲田なら戸山公園を10分歩く、三田なら田町駅近くのライフムスブ田町店で翌朝のパンを買う、駒場ならまいばすけっと駒場1丁目店(駒場東大前駅徒歩4分)で牛乳だけ買う。用事は小さくていい。帰宅前に一つだけ生活タスクを済ませると、部屋に戻ってからの負担が減ります。

夕飯は、作る日と買う日を分けます。月曜と木曜は自炊、火曜は学食、水曜はコンビニ、金曜はバイト先のまかない。毎日ちゃんと作ろうとすると失敗しやすいので、週2回の鍋・パスタ・冷凍うどんから戻します。食事の乱れは気分に直結するので、栄養バランスより先に「欠食しない」を目標にします。

大学の窓口を使うタイミング

眠れない、食べられない、授業にほとんど出られない状態が1週間以上続くなら、大学の保健センターや学生相談室に連絡します。多くの大学には学生相談室、保健管理センター、キャンパス相談窓口があり、心理士やカウンセラー、医師につないでくれます。

相談は「退学するかも」と決まってから行く場所ではありません。「朝起きられない」「授業に行くのが怖い」「親に言いにくい」くらいの段階で使えます。予約フォーム、電話、窓口受付の形は大学によって違うので、学生ポータルで「学生相談」「保健センター」と検索します。

お金の不安が原因なら、学生課や奨学金窓口も候補です。バイトを増やしすぎて体調を崩している場合、授業料減免、緊急採用の奨学金、大学独自の支援制度を案内されることがあります。生活の問題を一人で抱えず、大学の制度に一度つないでおくと選択肢が増えます。

5月を越えるための5つの小さい段取り

1つ目は、欠席を記録することです。休んだ授業名をスマホのメモに残すだけで、危ない科目が見えます。2つ目は、朝食を固定すること。バナナ、ヨーグルト、食パン、コンビニのサンドイッチでも構いません。3つ目は、洗濯日を曜日で決めること。水曜夜と日曜午前など、悩む余地を減らします。

4つ目は、同期との接点を短く残すことです。LINEグループで反応する、食堂で隣に座る、帰り道を駅まで一緒に歩く。深い友達を急いで作るより、大学内に自分の名前を知っている人を少しずつ増やす方が5月には合います。

5つ目は、部屋の片付けを10分に切ることです。机の上、流し、洗濯物のどれか一つだけ。部屋全体を整えようとすると動けなくなります。日曜の夜に10分だけ床のものを拾うだけでも、月曜の朝の重さが変わります。

6月に向けて、予定を減らす日を作る

5月の終わりには、予定を足すより減らす視点も必要です。サークルの通常練習、バイト面接、友達との夕飯、課題提出が重なると、カレンダーは埋まっているのに回復する日がありません。週1日は、授業以外の予定を入れない日を作ります。大学から部屋へ帰り、洗濯をして、早めに風呂に入る。それだけの日です。

一人暮らしの新入生は、暇な日があると「友達が少ないのでは」と不安になりがちです。でも、回復する時間がないまま6月へ入ると、前期試験の準備でさらに苦しくなります。予定のない夜は、大学生活から外れている時間ではなく、次の日に授業へ戻るための余白です。

親や地元の友達に連絡するのも、5月末には役に立ちます。ただし、毎晩長電話をすると寝る時間が遅くなるので、週末の昼や夕方に決めておくと安定します。実家とのつながりを残しつつ、平日の夜は自分の部屋で眠る。この距離感を作ることも、5月病を越える生活技術です。

まとめ

5月病は、大学生活の失敗判定ではありません。4月に新しい人間関係、授業、一人暮らし、通学動線を一気に背負った反動が、ゴールデンウィーク明けに出ているだけのことも多いです。

朝は1限を落としても午前中に外へ出る。昼は食堂や図書館の居場所を固定する。夕方は部屋に直帰する前に小さな用事を済ませる。つらさが続くときは保健センターや学生相談室に連絡する。5月は大きく変わるより、生活の細い線を切らさない月として扱うと、6月の自分が少し楽になります。


数値の参照元

  • 五月病・適応障害の説明、相談窓口の案内: 厚生労働省「こころの耳」「こころのSOS」、大学保健管理センター公式案内(横浜国立大学等、2026年5月閲覧)
  • 出席3分の1超欠席で評価対象外となる科目があること: 各大学の履修案内(津田塾大学・追手門学院大学等、2026年5月閲覧)
  • JASSO緊急採用・応急採用: 日本学生支援機構公式(2026年5月閲覧)
  • 高田馬場BIGBOX・丸善お茶の水店・エクセルシオールお茶の水店・戸山公園・日吉東急アベニュー・ライフムスブ田町店・まいばすけっと駒場1丁目店: 各社/各自治体公式(2026年5月閲覧)
  • 掲載数値は参考値です。最新情報は各窓口でご確認ください