市ケ谷は、一人暮らしの自炊がしづらい街と言われがちです。大型スーパーが駅前にない、オフィス街で夜は静か、飲食店も20時には閉まる店が多い。ただ、実際に住んでみると意外に回せます。駅徒歩6〜11分圏内に小型スーパーと業務用スーパー(24時間営業の肉のハナマサ)があり、外濠を歩いて飯田橋まで出れば選択肢が一気に広がる。法政大学のキャンパスから駅までの動線にスーパーが自然に組み込まれる街でもあります。

この記事では、市ケ谷で一人暮らしを始める法政大学生向けに、曜日別の買い物リズムと、自炊を続けるための具体的な動線を書いていきます。大型スーパーがない弱点を、使い分けでどう補うか。そこが市ケ谷自炊のコアです。

この記事でわかること

  • 市ケ谷徒歩圏の主要スーパー4店舗の使い分け(まいばす九段南・肉のハナマサ・成城石井市ヶ谷・三徳飯田橋)
  • 外濠を歩いて帰る動線に買い物を組み込む方法
  • 金曜ハナマサ、月曜まいばすの曜日別リズム
  • 法政大1〜5限の授業リズムに合わせた空きコマ買い出し
  • 食費月2.5万円で回す市ケ谷ハイブリッド戦略

市ケ谷のスーパー事情 — 「大型が駅前にない」を前提に組み立てる

市ケ谷で自炊するうえで最初に頭を切り替えるべきは、「駅前に大型スーパーがない」という事実です。高田馬場のオーケーや業務スーパーのような、まとめ買いに使える大箱が市ケ谷駅徒歩5分圏にはありません。

代わりに、小型店と業務用スーパーで役割を分担して乗り切る構造になります。駅近のまいばすけっとで日々の買い足し、肉のハナマサで週末のまとめ買い、月に1〜2回は飯田橋の三徳で少し良い食材を補充する。この3点の使い分けが市ケ谷自炊の基本です。

店舗営業時間市ケ谷駅からの距離向いている使い方
まいばすけっと九段南3丁目店7:00〜23:00徒歩10分平日の帰り道に食材補充
肉のハナマサ市ヶ谷店24時間南北線徒歩6分・JR/都営徒歩11分週末の肉・冷凍食品まとめ買い
三徳 飯田橋店9:30〜23:00(日9:00開店)飯田橋駅徒歩3分(市ケ谷から1駅)品揃え充実。週末のまとめ買い
成城石井 市ヶ谷店全日8:00〜23:00市ヶ谷駅徒歩2分(五番町センタービル1F)外食気分の日のちょっと良い惣菜

業務用の大容量はハナマサ市ヶ谷店の24時間営業でほぼ事足ります。業務スーパーは市ケ谷駅徒歩圏には店舗がないため、安さ最優先でまとめ買いをしたい場合は大江戸線で上野御徒町方面に出て上野広小路店(台東区上野2-3-4・9:00〜22:00)まで足を伸ばすのが現実的なラインです。

まいばすけっと九段南3丁目店 — 平日の帰り道で5分

靖国通りから一本入ったところにあるまいばすけっとが、平日の主戦場になります。法政の市ケ谷キャンパスを出て靖国通りを渡り、駅に向かう途中で自然に寄れる位置。小型店なので品揃えは卵・牛乳・豚こま・カット野菜・冷凍食品中心に限られますが、平日の「今晩の夕飯の材料だけ」なら5分で済みます。

トップバリュのPB商品が安く、パスタ1kg 198円前後、レトルトカレー88円、うどん1玉30円前後。この値段帯で平日の夕飯を回せます。23時まで開いているので、授業後にバイトに入って帰りが遅くなっても対応可能(深夜帯は24時間営業の肉のハナマサに切り替え)。

肉のハナマサ市ヶ谷店 — 24時間営業、週末のまとめ買い拠点

市ケ谷の自炊インフラで最も重要な存在が肉のハナマサです。24時間営業で、業務用の大容量パックが並ぶ。鶏むね肉2kg、豚こま1kg、冷凍野菜500gなど、学生が1人で抱えるには多すぎる量でも、小分けにして冷凍すれば2〜3週間持ちます。

金曜の夜か土曜の午前中にハナマサで翌週の肉と冷凍野菜をまとめ買い、というリズムを組むと食費が一気に安定します。鶏むね肉100gあたり60〜80円、豚こまは100gあたり90〜110円。まいばすけっとで同じ量を揃えるより3〜4割安い感覚です。

24時間営業なので、「帰りが遅くなったけど明日の朝の牛乳がない」という深夜の駆け込みにも使えます。市ケ谷の夜の静けさに慣れてくると、ハナマサの存在感がじわじわ効いてきます。

三徳 飯田橋店 — 1駅移動で選択肢を広げる

市ケ谷から飯田橋までJR中央線で1駅、歩いても外濠沿いに12〜15分で着きます。飯田橋駅徒歩3分の三徳飯田橋店は9:30〜23:00(日9:00開店)営業の中型スーパーで、肉・魚・野菜・惣菜が一箇所で揃います。市ケ谷のまいばすでは手に入らない生鮮食品や調味料も揃う。

週末に外濠を散歩がてら飯田橋まで歩いて、三徳でその週のメイン食材を買って帰る。片道の散歩が30分弱、買い物20分で、合計1時間強の小さな週末ルーチンになります。市ケ谷駅周辺だけで完結させると単調になりがちな自炊生活を、この1駅移動で広げられます。

成城石井 市ヶ谷店 — 自炊に疲れた日の惣菜

市ケ谷駅徒歩2分、五番町センタービル1Fに成城石井市ヶ谷店があります。全日8:00〜23:00営業で、ここは自炊の主戦場ではなく、「今日は料理したくない」日に惣菜を買って帰る用途が中心です。ローストビーフ、自家製パン、輸入チーズなど、学食や外食とは違う食事体験ができます。価格帯は高めですが、週に1回程度のご褒美使いなら食費を壊さずに済みます。

外濠を歩く買い物動線 — 市ケ谷自炊の気持ちよさ

市ケ谷の自炊が他の街と違うのは、買い物の行き帰りが気持ちいいことです。外濠沿いの遊歩道が飯田橋から四ツ谷まで約2km続いていて、春は桜のトンネル、秋は銀杏の紅葉、夏でも水辺の風で多少涼しい。この遊歩道を通学路・買い物道路として使えるのが市ケ谷の強みです。

法政の市ケ谷キャンパスを5限後(18時頃)に出る。靖国通りを渡って市ケ谷駅方向へ歩く。まいばすけっと九段南3丁目店に寄って、豚こま肉とカット野菜を買う。所要時間5分。そのまま駅を通過して自宅へ帰る。これが平日の基本パターンです。

土曜の午前中はハナマサへ直行。2kgの鶏むねと冷凍ブロッコリーをまとめ買いして自宅の冷凍庫に放り込む。日曜は外濠沿いを飯田橋まで歩いて三徳飯田橋店で野菜を買い、神楽坂の路地裏を散策してから帰る。このルートを回せば、週末の運動不足とまとめ買いが一度に片付きます。

市ケ谷は歓楽街がないぶん、夜の買い物動線が静かで安全です。女性の一人暮らしで深夜帰宅の不安がある人にとって、ハナマサが24時間開いている安心感は意外と大きい要素になります。

法政大の授業リズムに合わせた買い出しタイミング

法政大学市ケ谷キャンパスは1〜5限制で、2026年度の市ヶ谷TA資料では月〜金の標準時限は1限9:00-10:40、5限16:50-18:30。授業の合間にできる「空きコマ買い出し」も市ケ谷なら機能します。

3限が終わる14時半頃にキャンパスを出れば、まいばすけっと九段南3丁目店はもちろん空いています。次の授業まで90分あるので、食材を買って一度自宅に置きに帰る時間的余裕もあります(徒歩圏に住んでいる場合)。夕方の混雑を避けて静かに買い物したい人には、この時間帯が狙い目です。

4限のあとに授業が入っていない日は、ハナマサで週末分のまとめ買いを前倒しで済ませるのもあり。土日に予定が入っていても、平日の空きコマで買い物を終えていれば、週末は自炊と仕込みに集中できます。

自炊初心者が市ケ谷で最初に揃えるもの

調味料 — 5つから始める

最初から全部揃えようとすると棚の奥で固まります。醤油1L(200〜300円)、塩・こしょう(各100〜150円)、サラダ油(200〜300円)、味噌750g(200〜350円)、顆粒だし(150〜200円)。この5つで十分です。

まいばすけっとのトップバリュで揃えれば合計1,000〜1,500円。慣れてきたら、みりん・料理酒・めんつゆを足していきます。ハナマサには業務用サイズの調味料も置いていますが、一人暮らしだと使い切れないことが多いので、まいばすけっとの家庭用サイズで十分です。

調理器具 — 1万円で揃う

フライパン26cm、片手鍋18cm、まな板、包丁、この4点があれば自炊は回ります。ニトリの新生活セット(2,990円、2026年4月時点)でフライパン・鍋・蓋・ターナーがまとめて揃います。包丁は三徳包丁1本、まな板はダイソー110円で構いません。

炊飯器は3合炊きがAmazonで5,000〜7,000円。全部合わせて1万円ちょっとです。市ケ谷エリアにはニトリの実店舗が駅前にないので、新宿か池袋まで出るか、ネット通販で揃えることになります。

1週間の自炊スケジュール — 市ケ谷版

金曜の夜にハナマサで翌週分の肉と冷凍野菜をまとめ買い、土曜の朝に小分けして冷凍。日曜の夕方にカレーか煮物を大量に作って平日の保険にする。この仕込みがあると、平日の自炊が「温めるだけ」か「10分で完成する炒め物」に単純化されます。

月曜は日曜作ったカレーを食べるだけ。火曜は空きコマまたは帰り道にまいばすで豚こまとキャベツを買って、塩こしょう炒めで10分。水曜は疲れているので卵かけごはんと味噌汁だけで終わらせる日があってもいい。木曜はパスタ。ペペロンチーノかナポリタンを冷蔵庫の余り野菜で作る。金曜は学食の昼食で済ませて夜は外食、土曜にまたハナマサへ。

この「ハナマサまとめ買い→小分け冷凍→平日は温めと短時間調理」の型が回り始めると、市ケ谷の自炊は一気に楽になります。

1ヶ月の食費シミュレーション

時間帯内容1食あたり月額(22日換算)
朝食トースト+バナナ+牛乳約80〜100円約1,800〜2,200円
昼食(平日)法政の学食または弁当持参400〜600円約8,800〜13,200円
夕食(平日)自炊200〜350円約4,400〜7,700円
土日の食事自炊+たまに外食・神楽坂約5,000〜7,000円

合計で月2万〜3万円。市ケ谷は家賃相場が高めなぶん、食費で削れる余地を確保しておく意味は大きいです。法政の市ケ谷キャンパスには学生食堂「つどひ」などがあり、昼は500円前後で食べられます。昼は学食、夜は自炊というパターンが食費を抑えるベースになります。

市ケ谷で安く食材を買うコツ

店ごとに得意ジャンルが違います。肉と冷凍食品はハナマサが圧倒的に安い。PB商品(パスタ・レトルト・調味料)はまいばすけっとのトップバリュ。生鮮野菜と乳製品は三徳飯田橋店のほうがまいばすより品質が安定しています。この3店の使い分けだけで、同じ食材でも月2,000〜3,000円は変わってきます。

もやしは市ケ谷のどのスーパーでも30〜40円。豆腐3パック90〜120円。この2つを常備しておくと、「食材がない」夜の救済メニューがいつでも作れます。卵は10個パックで250〜320円。チャーハン、目玉焼き、卵かけごはん、味噌汁の具と応用範囲が広いので、切らさないようにしておきたい食材です。

自炊と外食のハイブリッド戦略

市ケ谷のオフィス街は20時頃に閉まる店が多く、夜遅くの外食選択肢は限られます。だからこそ、自炊を「メイン」に置いて、外食を「たまの息抜き」として使う設計が向いています。

昼は法政の学食や周辺のランチ営業店(ペザント四番町などのチキンカツ定食・生姜焼き定食、価格は店頭で要確認)で済ませて、夜は自炊。週末のうち1回は神楽坂まで歩いて外食やテイクアウト。このペースで月の食費は2.5万〜3万円に収まります。

疲れた日は無理に自炊しない。ハナマサの冷凍餃子や、成城石井市ヶ谷店の惣菜、まいばすけっとの弁当に逃げる日があっても、週全体で見れば外食中心よりずっと安く済みます。

市ケ谷は学生街の賑やかさはないぶん、静かに暮らすのに向いた街です。自炊の型が決まれば、外濠の散歩と買い物がセットになった週末のリズムが定着します。市ケ谷で法政大に通う4年間の生活の質を、この自炊の型が地味に押し上げてくれます。


参照元

  • スーパーの営業時間・所在地: 各店舗公式サイト・Googleマップ掲載情報(2026年4月閲覧)をもとに編集部が整理
  • 肉のハナマサ市ヶ谷店: 株式会社ハナマサ公式サイト 店舗情報(2026年4月閲覧)
  • まいばすけっと九段南3丁目店: まいばすけっと公式サイト・イオン店舗検索(2026年4月閲覧)
  • 三徳飯田橋店: 株式会社三徳 公式サイト 店舗情報(2026年5月閲覧)
  • 成城石井市ヶ谷店: 株式会社成城石井 公式サイト 店舗情報(2026年5月閲覧)
  • 業務スーパー上野広小路店: 業務スーパー公式サイト 店舗案内(2026年5月閲覧)
  • 食材の価格帯・店内情報: まいばすけっと・肉のハナマサ・ピーコック各店舗の店頭価格および編集部による現地調査(2026年4月)をもとに整理
  • 法政大学市ケ谷キャンパスの授業時間・学生食堂: 法政大学公式サイト(2026年4月閲覧)
  • 大学生の食費平均: 全国大学生活協同組合連合会「第61回学生生活実態調査」(2024年)の下宿生データをもとに編集部が整理
  • ニトリ商品価格: ニトリ公式オンラインストア掲載価格(2026年4月閲覧)
  • 営業時間・価格は変動することがあります。訪問前に各店舗の最新情報を確認してください

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