神保町で1Kの部屋を借りて一人暮らしを始めたら、毎日どういう生活になるのか。家賃や治安の数字は調べればわかりますが、朝起きてから夜寝るまでの流れは、実際に住んでみないと掴みにくい。

ここでは神保町エリアに住む専修大学神田キャンパス生の平日を、時間軸に沿って追いかけます。

この記事でわかること

  • 平日の朝: すずらん通りを通る通学路
  • 昼: 神保町名物カレーでランチ
  • 空きコマ: 三省堂書店と古書街での時間
  • 夜: 御茶ノ水の飲み屋街と帰り道の買い物
  • 神保町で暮らす1日の実感

朝: すずらん通りを歩いて大学へ

1限は9時開始。神保町駅A2出口から地上に出ればキャンパスまで徒歩3分で、九段下駅5番出口・水道橋駅西口から向かう場合もそれぞれ徒歩3〜7分。起きてから家を出るまでのギリギリ感が他のエリアとはまったく違う。

朝のすずらん通りはまだ古書店がほとんど開いていません。シャッターが下りた書店の前を通り抜けながら、営業中のコンビニやベローチェに立ち寄る学生の姿がある程度。朝の喧騒がない静かな時間帯で、10時を過ぎると街の表情が一変します。

1限がない日は朝に余裕があります。神保町の1Kはミニキッチン付きの物件が多いので、部屋でコーヒーを入れて2限に間に合うように出発する——そういう朝を選べるのも、キャンパス徒歩圏に住む強みです。

朝食を外で済ませたい日は、駅前のドトールやマクドナルド、神保町駅A5徒歩2分のカフェ・ベローチェ神保町店(神田神保町1-8、7:00〜21:00)が定番。400〜500円でモーニングセットを食べて、そのままキャンパスに向かう動線ができます。

昼: 神保町名物のカレーで腹を満たす

12時を過ぎると、神保町の街は一気に表情を変えます。すずらん通りと靖国通り沿いのカレー屋・定食屋が次々と開店し、専修大・明治大・日大の学生、周辺オフィスのサラリーマンが一斉に昼食を取りに出てくる。

神保町カレー御三家

神保町は「東京カレーの聖地」と呼ばれるほどカレー店が多い街です。

エチオピア本店のカレーは辛さ0〜70倍まで選べる名店。やや高めの価格帯ですが、大学生なら月1〜2回の贅沢として通う価値あり。行列は昼のピーク時に長くなるため、11時半前か13時半以降が狙い目。

ボンディ神保町本店は欧風カレーの老舗。チーズ・じゃがいもが付いてくるのが特徴で、スプーンが進む味。平日でもランチタイムは行列ができます。

共栄堂のスマトラカレーは大正時代創業の古典的な欧風カレー。重厚な雰囲気の店内で、カウンター席から厨房の様子を眺めながら食べます。

ワンコインで済ませたい日

毎日のランチを高めの店で続けると学生の財布にきつい。そういう日はキッチン南海神保町店の定番コースがあります。ご飯の上にカツと真っ黒なカレールーが乗った名物メニュー。並びますが回転は速い(各店の最新価格は店頭・Googleマップで確認)。

ワンコイン台で済ませたい日は、駅近くのすき家・松屋・なか卯のような牛丼チェーンも揃っています。専修大の学食も学生価格で、ランチを迷う日の定番です。

空きコマ: 三省堂書店と古書街で過ごす

2限と4限の間が空いている——週に1〜2回こういう日があります。神保町の空きコマは、図書館以外にも魅力的な選択肢が多い。

三省堂書店 神田神保町本店

2022年に建て替えのため一時閉店していた三省堂書店神保町本店は、2026年3月19日に同じ神田神保町1-1の本店ビルで再オープンしました。最新刊から専門書まで揃う大型書店で、営業時間は10:00〜20:00。各階をゆっくり回るだけで空きコマの2時間が過ぎます。

授業で教授が紹介した本をメモしておいて、空きコマに三省堂で実物を見て購入する——こういう動線は高田馬場や駒澤では難しい。徒歩圏に大型書店が複数ある環境は、文学部・法学部生にとって大きい。

書泉グランデ

靖国通りに面した9階建ての大型書店。各階が専門分化されていて、人文・社会科学・理工書・芸術書がそれぞれ独立したフロアになっています。専門書を探すならここ。

古書街をふらっと歩く

空きコマに1〜2店の古書店に入るのは神保町ならではの時間の使い方です。

矢口書店(映画・演劇専門)、北沢書店(海外書籍)、明倫館書店(理工学専門)、@ワンダー(サブカル・マニア系)——ジャンルごとに特色のある店が多い。気になる本を100〜300円で買って、授業の合間に読むのも習慣になる。

カフェ・ド・クリエや老舗喫茶

課題をやりたい空きコマは、九段下方面に徒歩5分のカフェ・ド・クリエ九段下店(九段南1-4-5、平日6:45〜21:00)が使いやすい。電源・Wi-Fi完備で、周りも学生やオフィスワーカーが多いので気兼ねなく作業できます。

老舗喫茶のさぼうる、ラドリオ、ミロンガ・ヌオーバなどは電源こそありませんが、神保町ならではの重厚な空間。ノートと本を持ってアナログに勉強する日にはぴったりです。

夕方〜夜: 帰り道の買い物と夕飯

5限が終わるのは18時半ごろ。ゼミやサークル活動がある日は20〜21時ごろまでキャンパスにいることもあります。

帰り道の動線上にはまいばすけっと神田神保町店(神保町駅A2から徒歩4分・7:00〜23:00)とマルエツ プチ 神田神保町二丁目店(神保町駅A4から徒歩5分・8:00〜23:00)があります。駅からすぐの場所なので、帰宅前にさっと寄って食材を買える。

自炊する日は、スーパーで食材を買って1Kのミニキッチンで作る。神保町エリアの1Kは都心物件のため部屋は狭めですが、ミニキッチンでもカレー、パスタ、野菜炒めくらいなら十分作れます。

自炊しない日は外食。神保町のカレー屋・定食屋の多くは夜も営業していて、700〜900円で食べられます。夜のすずらん通りは昼より静かで、カウンター席でゆっくり食べる時間が取れる。

夜: 御茶ノ水方面の飲み屋街へ流れる

サークルの打ち上げやゼミの飲み会があるとき、神保町の飲み屋街だけでは物足りなくなることがあります。そういうときはJR1駅の御茶ノ水方面に流れるのが神田キャンパス生の定番パターンです。

御茶ノ水の飲み屋街

御茶ノ水駅周辺、特に聖橋口を出た先は学生向けの居酒屋が密集しています。明治大・日大・東京科学大(旧東京医科歯科大、2024年10月東工大と統合)・順天堂大の学生が集まるエリアで、価格帯は神保町より安く、飲み放題コース2,500〜3,000円の店が揃っています。

神保町駅から御茶ノ水まで徒歩13分。地下鉄を使う場合は半蔵門線で大手町経由・丸ノ内線乗り換えになり、ほぼ徒歩と変わらない時間がかかります。1次会を神保町で軽く済ませて、2次会で御茶ノ水に流れるのが専修大生の金曜夜の定番ルートです。

神保町の居酒屋

神保町駅周辺にも居酒屋はあります。すずらん通り裏手の路地には、学生価格の居酒屋が点在している。大規模チェーンではなく個人経営の店が多く、ゼミの10人規模の飲み会にちょうどいいサイズ感です。

終電は0時前後。半蔵門線・都営新宿線・都営三田線の3路線のどれかで帰れるため、終電を逃すリスクは低い方です。

深夜: 神保町の静けさ

23時を過ぎると、神保町の街は一気に静かになります。古書店はもちろん、飲食店もほとんど閉まっていて、歩いている人はまばら。

マルエツ プチ 神田神保町二丁目店は8:00-23:00、まいばすけっと神田神保町店も7:00-23:00で、いずれも24時間営業ではありません。深夜までの買い物ニーズは駅前のローソンやファミリーマートでカバーできます。深夜にお腹が空いた場合は、コンビニ弁当かカップ麺で済ませるのが現実的。

千代田区は住民人口が少ないため、深夜の街はかなり静かです。繁華街特有のざわつきがないので、部屋で勉強する夜の集中力は保ちやすい環境。ただし「夜食のラーメン屋が歩いて10分以内にほしい」タイプの人には、高田馬場や新宿周辺のほうが合うかもしれません。

土曜の神保町

土曜の朝は10時ごろに起きる——大学生の休日はだいたいこんなスタートです。

神保町の土曜日は、平日の昼以上に古書街が賑わいます。全国から本好きが集まってきて、すずらん通り・さくら通りの人通りが平日の2倍以上。古書店をはしごする人、カレー屋で昼食を取る人、カフェで読書する人が入り混じる光景です。

課題をやる日

午前中は部屋で課題を片付けて、昼ごろにカフェに移動。九段下のカフェ・ド・クリエ、神田神保町2-7(駅構内・7:00〜22:30)のスターバックス都営神保町駅店、駅前のベローチェが候補。夕方までには切り上げて、夜は自炊で済ませるパターンが多くなります。

散歩に出る日

神保町は緑が少ないエリアですが、歩ける距離に公園があります。

千鳥ヶ淵は九段下方面に徒歩15分。春の桜シーズンは桜並木が見事で、入学式〜4月上旬の花見スポットになります。千鳥ヶ淵ボート乗り場では桜の中でボートを漕げる。

皇居東御苑は大手町方面に徒歩15分。広い芝生と池がある無料の庭園で、土曜の午後にのんびり過ごすのに向いています。

都心に出る日

神保町から新宿まで都営新宿線で8分、渋谷まで半蔵門線で13分。東京の主要ターミナルにどこでも15分以内で出られる立地です。

洋服を買いに渋谷に行く、友達と映画を観に新宿に行く——こういう用事を済ませて夕方には神保町に戻ってくる。都心アクセスの良さと、落ち着いた住環境。この両立が神保町の最大の魅力です。

この街に住むということ

神保町は「本と学問の街」という言葉がそのまま当てはまる街です。

世界最大級の古書店街、大型書店3軒、老舗喫茶、名物カレー。「大学生が本と暮らすために必要なもの」が半径500m以内にほぼ揃っている。専修大・明治大・日大の3大学が徒歩圏で接続しているため、インカレサークルやゼミ合同企画もやりやすい環境です。

一方で、家賃水準は千代田区価格。1K9〜10万円が中心で、駒澤や高田馬場よりは1〜2万円高い。生田キャンパスメインの学部の場合、神保町に住む意味は薄れるため、小田急沿線を選ぶ方が現実的です。

「本を読み、学問をし、都心の利便性を享受する学生生活」を送りたいなら、神保町は東京の中でも屈指の住環境。神田キャンパス徒歩3分の立地で4年間を過ごせば、卒業する頃には古書街が自分の書斎のように感じられるはずです。

神保町の家賃相場を詳しく見る → 神保町の住みやすさを詳しく見る →


数値の参照元

  • 飲食店の価格帯・営業情報: Googleマップ・食べログ・Rettyの掲載情報(2026年4月閲覧)をもとに編集部が整理
  • スーパー・コンビニの営業時間: 各店舗の公式サイト・Googleマップ掲載情報(2026年4月時点)
  • 三省堂書店・書泉グランデの営業情報: 各書店公式サイト(2026年4月閲覧)
  • 古書店数: 神田古書店連盟公式情報(2026年4月閲覧)
  • キャンパスまでの所要時間: 専修大学公式サイトおよび編集部による現地調査(2026年4月)
  • 交通アクセス: 東京メトロ・東京都交通局・JR東日本の路線情報(2026年4月時点)
  • 皇居東御苑・千鳥ヶ淵の情報: 宮内庁および千代田区観光協会の公式情報(2026年4月閲覧)
  • 価格・営業時間は変動することがあります。訪問前に最新情報を確認してください

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