北18条で1Kの部屋を借りて北海道大学に通うと、毎日どういう生活になるのか。家賃や治安の数字は調べればわかりますが、朝起きてから夜寝るまでの流れは実際に住んでみないと掴みにくい。特に北国は夏と冬で1日の過ごし方が大きく変わります。
ここでは北18条エリアに住む北大生の平日と休日を、時間軸に沿って追いかけます。夏の朝と冬の朝の違い、中央食堂のランチ事情、雪道の帰り道、週末のすすきの——北大生の生活のリアルをまとめました。
この記事でわかること
- 平日の朝: 夏と冬で変わる通学ルート
- 昼〜夕方: 中央食堂・生協とキャンパス内の居場所
- 夜: 帰り道の買い物と北国の自炊事情
- 休日: 札幌中心部への散歩とすすきの
朝: キャンパスを歩いて校舎へ
1限は8時45分開始。北18条駅1番出口から北18条門までは徒歩約1分(正門・中央ローン側へは中央キャンパスを縦断して徒歩10〜15分)。北18条門を抜けて目的の校舎まで、学部によって5〜15分歩きます。新入生でも北18条門を起点に動線を覚えれば迷うことはありません。
夏の朝(5〜9月)
札幌の夏の朝は涼しい。5月〜9月は気温15〜25℃の過ごしやすい時間帯で、正門からポプラ並木の緑を見ながらキャンパス内を歩くのは北大ならではの通学体験。自転車なら5分ほどでほとんどの校舎に着きます。
途中には中央ローン(芝生広場)やメインストリート(キャンパスを南北に貫く通り)があり、朝の通学時間帯は自転車と徒歩の学生が同じ方向に流れていく。初日でも迷うことはありません。
朝食は部屋で食べる派が多数。1Kのミニキッチンで自炊するか、駅前のセイコーマート(北海道発祥のコンビニ)でおにぎり・ホットシェフの弁当を買う。セコマのホットシェフカツ丼は400円台で食べ応えがあり、北大生の朝食の定番です。
冬の朝(12〜3月)
12月に入ると状況が一変します。7時でも外は暗く、最低気温-10℃の朝はマイナス数字に慣れていないと動けない。ダウンコート+ニット帽+手袋+スノーブーツで完全装備してから家を出るのが日常になります。
北18条門までの徒歩1分の距離も、凍った歩道の上では慎重に歩く必要があります。キャンパス内の除雪は職員が朝早くから行っていますが、気温が低い日はブラックアイスバーン(薄い氷の層)ができて滑りやすい。毎年、入学してすぐの冬に1回は転ぶのが北大生の通過儀礼です。
冬の通学時間は夏より1.5倍かかると見ておいた方が無難。1限がある日は、夏なら8時半に家を出れば間に合うところが、冬は8時15分には出る必要があります。
昼: 中央食堂か生協か
北大の昼食の選択肢は、大学内の中央食堂・クラーク食堂・北部食堂、キャンパス周辺の個人経営食堂、そして駅前の飲食店に分かれます。
中央食堂 — 北大生のハブ
中央食堂はキャンパスのほぼ中央に位置する大規模学食。北大公式の運用は1階11:00-19:00・2階11:00-14:00で、定食が400〜600円、丼ものが300〜500円で食べられます。
メニューは和洋中がバランスよく揃っていて、日替わり定食・カレー・丼・麺類・サラダバーまで選べる。北大生協組合員は組合員価格で食べられるため、年間の食費で差が出ます。
昼の12時〜13時は混雑のピーク。座席数が多いので座れないことは少ないですが、カウンターには列ができます。友達との待ち合わせ定番スポットでもあり、ゼミや授業後の集合場所として使われます。
クラーク食堂・北部食堂
クラーク食堂はキャンパス北寄りにある学食で、定食中心のメニュー。中央食堂より落ち着いた雰囲気で、のんびり食べたい日に使う学生が多い。
北部食堂は農学部・工学部側にあり、その学部の学生の利用が中心。メニューは中央食堂と似ていますが、混雑が少なく空きコマに課題をやりながら食べる学生もいます。
キャンパス外に出るなら
北18条駅前にも学生向けの食堂・ラーメン屋があります。
ラーメン山岡家は北海道発祥の濃厚豚骨醤油チェーン。札幌市内の中心部寄り(狸小路4丁目店・新すすきの店など)は24時間営業で、夜勤明けの人や夜遅くに食べたい日の定番です。
サイゼリヤは札幌市内では公式店として『イオン札幌元町店』(東区北31条東15-1-1・10:00-21:00)などが営業中。北18条から地下鉄で行ける範囲で、400円台のパスタでゆっくり過ごせる場所として人気です。
空きコマの居場所
3限と5限の間が空いている——こういう日は週に1〜2回あります。
中央図書館
北大の中央図書館はキャンパス中央にあり、国立大学の中でも蔵書数が多い部類。座席は広く、コンセント付きの席も豊富。試験期間以外は満席になることが少なく、静かに勉強できます。
冬場はコート・ブーツの置き場所(ロッカー・コート掛け)が設置されているため、雪を持ち込まずに学習エリアに入れる設計になっています。
生協ブックストア・購買
北大生協のブックストア・購買は、北大グッズや文房具・教科書・参考書の販売コーナー。授業の合間に立ち寄って必要な備品を揃えられる、学生生活の補給所です。なお、構内のカフェ・ド・クリエ系列は北海道大学病院内(ホピタル 北海道大学病院店)にあり、生協ブックストア併設ではない点に注意。
大学の外のカフェ
駅前に出るとチェーン系のカフェがあります。
スターバックスは札幌駅周辺(札幌ステラプレイス店ほか)や、さつきた8・1店など北大から地下鉄数分圏に複数あり、電源・Wi-Fi完備で課題や読書に使う北大生が多い。
駅前の個人経営カフェも数軒あり、学生主体で運営されている北18条の喫茶店はコーヒーが300円台。居心地の良いソファ席があり、論文を読むのに集中できる環境です。
夕方〜夜: 帰り道の買い物
5限が終わるのは18時10分。サークルやバイトがある日は20時過ぎまでキャンパスにいることもあります。
冬の日没との戦い
冬至前後の札幌は16時過ぎに日が沈みます。夕方5限の授業が終わる頃には真っ暗。雪道+暗闇の組み合わせは本州出身の新入生には最初キツく感じますが、街灯が整備された幹線道路を通れば問題なく歩けます。
帰り道のスーパー
コープさっぽろ 北12条店(札幌市北区北12条西1-1-5)は北13条東駅徒歩4分、北18条駅からは徒歩10〜12分、北大南門側から徒歩7〜9分。地元の生協系スーパーで、北海道の生鮮食品が安く買える。学生証でコープ組合員になると割引が効くため、食費を抑えたい学生に人気です。
マックスバリュ北店(札幌市北区北25条西4-2-5)は北24条駅1番口から徒歩4分、北18条駅からは徒歩18分の24時間営業店舗。サークル帰りの夜食や朝早めの買い出しにも対応。深夜帯はセイコーマートとの使い分けも可。冬場は地下鉄1駅(北18条→北24条)に乗ってから徒歩4分の方が、歩き続けるより体力的に楽です。
ドラッグセイムス 北18条店(札幌市北区北17条西4-21)は北18条駅から徒歩3分の複合ドラッグストアで、日用品・食品・医薬品が揃う。北18条門から近く、帰宅時にさっと寄れる便利さが魅力。なお、北大病院系統の調剤専門店として『調剤薬局クスリのツルハ 北大前店』(北14条西4-1-17・平日9:00-18:00・土日祝休)があり、用途で使い分けます。
夜の部屋での過ごし方
自炊する日は、スーパーで買った食材を1Kのミニキッチンで調理。冬は室温と外気温の差で窓の結露が激しくなるため、料理後の換気はこまめに行います。
自炊しない日はセイコーマートの弁当か、ラーメン山岡家か、駅前の定食屋。セコマの100円前後のおにぎり+ホットシェフの揚げ物で500円以内に収まります。
金曜の夜: すすきのへ
金曜の夜は北大生の多くがすすきのに繰り出します。北18条駅から地下鉄南北線で4駅・約8分。ドア to ドアで20分以内に着きます。
サークルの打ち上げ
すすきのは北海道最大の繁華街で、学生向けの格安居酒屋が多数。北海道名物のザンギ(鶏の唐揚げ)・ジンギスカン・海鮮を食べながら、飲み放題コースで3,000〜4,000円。東京の繁華街より1,000円ほど安いのが特徴です。
締めのラーメン
札幌といえばラーメン。すすきのエリアには有名ラーメン店が集中していて、ラーメン横丁(元祖・新)には10店舗近くが並びます。北大生の定番は「味の三平」(札幌味噌ラーメン発祥の店)や「すみれ」。1杯800〜1,000円ですが、札幌の味噌ラーメン文化を体験できる価値があります。
終電の安心感
すすきの駅から北18条駅への終電は0時過ぎ。地下鉄なので雪や寒さの影響を受けず、帰り道の心配がほとんどありません。東京のターミナル駅から帰る終電の混雑と比べると、札幌の地下鉄は空いていて座れる日も多い。
休日: 札幌の週末
土曜の朝は10時ごろに起きる——北大生の休日もだいたいこんなスタートです。
課題をやる日
午前中は部屋で課題を片付け、昼ごろにカフェに移動。札幌駅周辺のスターバックス(札幌ステラプレイス店ほか)や中央図書館で午後を過ごすパターンが多い。冬は外出が億劫になるので、部屋で1日過ごす学生も少なくありません。
散歩に出る日(春〜秋)
4月下旬〜10月はキャンパスそのものが散歩コースになります。
北海道大学総合博物館はキャンパス内にあり、無料で入れる大規模博物館。マンモス骨格・植物標本・歴史資料などの展示が充実していて、学外からの観光客も訪れる場所。雨の日の休日にも使えます。
札幌駅までは徒歩15分。大通公園まで地下鉄で6分。大通公園ではライラックまつり(5月)・YOSAKOIソーラン祭り(6月)・ビアガーデン(7〜8月)・オータムフェスト(9月)・雪まつり(2月)と、季節ごとの祭りが常に開催されています。
冬の休日(12〜3月)
冬はインドア派と屋外派で過ごし方が分かれます。
インドア派は部屋で映画・読書・課題。札幌の冬は部屋の暖房で十分暖かく、外と室温差30℃を実感する季節です。
屋外派はさっぽろ雪まつり(2月上旬、大通公園)、スキー場(札幌国際スキー場・テイネ)に週末出かける学生も。北大生協ではスキーセット貸出があり、スキー文化が身近にあります。
都心に出る日
札幌駅周辺には大丸札幌店・札幌ステラプレイス・ヨドバシカメラ札幌と大型商業施設が集中。洋服・電化製品・本・食料品が一気に揃います。
大通の地下街(ポールタウン・オーロラタウン)は冬でも地下を歩いて移動できる屋内歩行空間。札幌駅から大通まで屋内で行ける構造で、-10℃の日でもコートを脱いで歩けるのが札幌の強みです。
この街に住むということ
北18条は「北海道大学に通うために存在する街」と言っても過言ではないエリアです。
歩いている人の多くが北大生・北大教員・北大関係者で、飲食店もスーパーもカフェも学生の生活リズムに合わせた価格帯・営業時間になっている。家賃は東京の半額以下で、キャンパスまで徒歩1分。四季の風景は全国屈指の美しさで、ポプラ並木・イチョウ並木・雪景色が日常の中にある。
一方で、4ヶ月間続く冬の寒さと雪は避けられない現実。本州からの新入生にとって最初の冬は体力的にも精神的にも厳しい時期になります。ただ、それを乗り越えると北国の暮らしの魅力が見えてくる——これが北大生の多くが体験することです。
カフェ文化や多様な飲食店、大規模ショッピングを日常で求める人には少し物足りないかもしれません。その場合は地下鉄10分以内の円山・大通エリアを活用する前提で、北18条を「寝る場所と勉強する場所」と割り切るのもひとつの選択です。
参照元・注記
- 北海道大学の校舎配置・食堂情報: 北海道大学 公式サイト・北海道大学生活協同組合 公式サイト(2026年4月閲覧)
- 飲食店の価格帯・営業情報: Googleマップ・食べログ・Rettyの掲載情報(2026年4月閲覧)をもとに編集部が整理
- スーパー・ドラッグストアの営業時間: 各店舗の公式サイト・Googleマップ掲載情報(2026年4月時点)
- 気候・日照時間データ: 気象庁 札幌管区気象台 観測データ(平年値)
- 交通アクセス: 札幌市営地下鉄・JR北海道の路線情報(2026年4月時点)
- 季節イベント情報: 札幌市公園緑化協会、北海道大学公式イベント情報(2026年4月閲覧)
- 価格・営業時間は変動することがあります。訪問前に最新情報を確認してください
北海道大学の総合ガイド
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