本郷で1Kの部屋を借りて一人暮らしを始めたら、毎日どういう生活になるのか。家賃や治安の数字は調べればわかりますが、朝起きてから夜寝るまでの流れは、実際に住んでみないと掴みにくい。

ここでは本郷エリアに住む東京大学本郷キャンパスの学生の平日と休日を、時間軸に沿って追いかけます。

この記事でわかること

  • 平日の朝: 本郷通りからキャンパスへ向かうルート(赤門は耐震改修で2027年9月完了予定まで通行不可)
  • 昼: 中央食堂のランチと空きコマの過ごし方
  • 午後〜夜: 総合図書館・三四郎池・帰り道の買い物
  • 休日: 上野・秋葉原・神保町への自転車散策

朝: 本郷通りからキャンパスへ

1限は8時30分開始。本郷キャンパスへのアクセスは丸ノ内線本郷三丁目駅徒歩8分、都営大江戸線本郷三丁目駅徒歩6分、東京メトロ南北線東大前駅徒歩1分、都営三田線春日駅徒歩10分(東京大学公式アクセス)です。東大前駅に住めるなら最短ですが、本郷三丁目駅周辺は飲食店・スーパーが集まりやすい立地で、徒歩6〜8分の通学を選ぶ学生も多い。

なお、本郷キャンパスの象徴的存在である赤門は、2021年3月25日から耐震改修工事のため閉門・通行禁止になっています。2027年9月頃完了予定(東京大学公式発表)の長期工事のため、新入生の生活導線は正門(鉄門・南門)や本郷通り側の出入口を中心に組み立てる前提です。観光客がスマホを構えている赤門前を通り過ぎ、正門経由で銀杏並木を歩き、安田講堂の時計台が視界に入ったあたりで、研究室のある工学部棟や法文1・2号館に分岐する——これが本郷の朝の風景です。

朝食を食べそびれた日は、本郷通り沿いのサイゼリヤ・マクドナルド・すき家で済ませる学生もいますが、キャンパス内の購買(東大生協)でパンとコーヒーを買う方が早い。東大生協の本郷地区店舗は浅野店が24時間営業、第二購買・本郷赤門店等は店舗ごとに開店時間が異なる(公式店舗一覧で要確認)ため、1限前の軽食は浅野店ベースで確保するのが確実です。

1限がない日は朝に余裕があります。部屋でコーヒーを淹れて、三四郎池の脇を散歩しながら2限に向かう——本郷の1Kにはミニキッチン付きの部屋が多く、自炊派は朝食を家で食べる人も多い。

駒場キャンパス(最寄りは京王井の頭線・駒場東大前駅)の授業が入っている日(2年後期以降でも駒場の授業を取る場合あり)は、本郷三丁目から丸ノ内線→銀座線→渋谷で井の頭線に乗り換える経路などで45分前後の通学になります。最新の所要時間は駅探等で確認してください。

昼: 中央食堂のランチ

2限が終わって昼休みに入る12時過ぎ、キャンパスは一斉に食事の時間になります(東大の標準時限は1限8:30-10:15、2限10:25-12:10)。本郷キャンパスの食事の中心は、安田講堂前広場の地下にある「中央食堂」です。

中央食堂

中央食堂は東大生協が運営する大食堂で、日替わり定食が500〜700円、カレーや丼ものが400〜600円。券売機で食券を買って、定食・麺類・丼・カレーの各コーナーで受け取るスタイル。ランチタイムは混みますが、席数が多いため並んで5〜10分で着席できることが多い。

ピーク時間(12:15〜12:45)を避けて11:45か13時以降に行くと、ゆっくり食事ができます。授業の時間割によって混雑を避けられる学生は、自分の食事リズムを少しずらすのが定番。

その他の学内食堂

本郷地区には中央食堂のほかにも本郷第二食堂、本郷銀杏メトロ食堂、農学部食堂(農学部3号館地下、弥生キャンパス側)など複数の食堂があり、所属学部や気分に応じて使い分ける学生が多い。農学部食堂のトンテキは根強い人気メニュー。最新の店舗ラインナップ・営業時間は東大生協公式(utcoop.or.jp)の店舗一覧で確認してください。

学外での昼食

気分転換に学外に出る日は、本郷通り・春日通り沿いのチェーン系(松屋・吉野家・サイゼリヤ)で500〜800円、地元の定食屋や中華料理店で700〜1,000円。赤門前の老舗喫茶店「ルオー」でカレーを食べる学生もいます。

空きコマ: 総合図書館と三四郎池

3限と5限の間が空いている——こういう日が週に1〜2回はあります。本郷の空きコマの過ごし方は、キャンパス内の資源を使いこなすのが王道です。

総合図書館

本郷キャンパスの総合図書館は2024年度統計で蔵書約146万冊、附属図書館全体(駒場・柏・各部局を含む)では約1,008万冊と国内最大級の大学図書館です。閲覧席にはコンセントとWi-Fiが整備されていて、ノートPCで課題をやる環境が整っています。試験期間は開館時間が延長される場合がありますので、最新の開館スケジュールは東京大学附属図書館の公式情報で確認してください。

三四郎池

本郷キャンパス内にある三四郎池(育徳園心字池)は、夏目漱石の小説『三四郎』の舞台。授業の合間に池の周りをぐるっと歩いて気分転換する学生がいます。新緑、桜、紅葉、凍結した冬の水面——四季の表情が濃いのが三四郎池の魅力。ベンチに座って10分ほど頭を休めると、次の授業・研究に集中し直せる。

弥生キャンパス・本郷の博物資料

本郷地区には総合研究博物館本郷本館や弥生キャンパスの建築・農学関連の資料展示があり、空きコマに立ち寄って静かに見学できます。駒場地区の駒場博物館は別キャンパス(目黒区駒場、駒場東大前駅徒歩3分)のため、本郷からは出かける場所として認識しておきます。

キャンパス外のカフェ

本郷三丁目駅周辺にはドトール・スターバックスなどのチェーンカフェが揃っていて、勉強道具を広げている学生も多い。ただし学内の総合図書館・食堂・ラウンジが充実しているため、学外のカフェをメインで使う学生は少数派です。

夕方〜夜: 帰り道の買い物

5限が終わるのは18:35(東大標準時限)。研究室に所属している学生は、そのまま研究室で作業を続けて20〜22時まで残ることも多い。本郷で一人暮らしをする利点は、この研究室時間のあとに徒歩5〜10分で家に帰れることです。

帰り道の動線上にスーパーがあります。

マルエツ プチ 本郷二丁目店は7:00〜23:00営業。駅から徒歩5分前後で、帰り道に寄れる距離。小型店舗ですが、牛乳・卵・野菜・冷凍食品・弁当など日常の食材は揃います。深夜営業ではないため、23時を回って帰る日はコンビニとの併用になります。

まいばすけっと 本郷3丁目店(本郷3-16-13 ジオエント本郷三丁目1F)は徒歩3分。マルエツプチより価格が安い設計で、食材のコストを抑えたい学生のメインスーパー。

自炊する日の夕飯は、帰りにスーパーで食材を買って1Kのミニキッチンで作る。カレー、パスタ、野菜炒め——レパートリーが少なくても、材料が手に入りやすいから続けやすい。

自炊しない日は、本郷通り・春日通り沿いのチェーン店で700〜1,000円。深夜まで営業している店は限られるため、遅くなる日はマルエツプチで弁当を買うか、駅前のラーメン屋に行くパターンが多い。

夜: 静かな本郷の住宅街

22時を過ぎると本郷の街は急に静かになります。高田馬場や渋谷のような夜の賑わいはなく、居酒屋の喧騒もほぼない。

飲み会が入っている日は、後楽園・春日・御茶ノ水方面まで歩くか電車で2〜3駅移動するのが定番。本郷三丁目駅周辺にもチェーン系居酒屋はありますが、大人数向けの店は少ない。後楽園駅周辺や春日通り沿いには学生でも入りやすい居酒屋があり、研究室やゼミの打ち上げで使われています。

夜道を歩いて帰ると、文京区の治安の良さを実感します。街灯は整備されていて、夜22時以降も女性の一人歩きが不安になるような場所はほぼありません。

休日: 本郷の土曜日

土曜の朝は10時ごろに起きる——大学生の休日はだいたいこんなスタートです。

課題・研究を進める日

午前中は部屋で課題・論文を片付けて、昼ごろに総合図書館へ移動。土曜も開館しており、平日よりむしろ静かで集中できる。学食(土曜営業している食堂のみ)か本郷通りで昼食を取り、午後も図書館で作業する。

徒歩圏の散歩コース

本郷に住んで楽しいのは、徒歩15〜20分圏に歴史的な名所が集まっていることです。

湯島天神は徒歩15分。合格祈願の名所として知られ、2月から3月にかけての梅まつりの時期は約300本の梅が咲く。湯島聖堂も徒歩15分で、日本最古の孔子廟。学問の街・本郷らしい散歩コースです。

小石川植物園は徒歩20分。東京大学大学院理学系研究科附属の植物園で、学割で入園料が安くなります。新緑・紅葉シーズンに訪れる学生が多い。

甘い物が食べたい日は、根津・千駄木方面まで歩いて20分。谷根千と呼ばれる情緒ある街並みで、老舗和菓子屋や古民家カフェが点在しています。

自転車で回遊する日

本郷の真価は、自転車を持つと発揮されます。

行き先自転車時間内容
上野公園10分国立科学博物館、東京国立博物館、上野動物園
秋葉原10分電気街、ガチャポン会館、ヨドバシAkiba
神保町10分世界最大の古書店街、スポーツ用品街
東京駅15分KITTE、丸の内
月島25分もんじゃストリート

上野公園の美術館群に休日にふらっと行ける立地は、本郷の大きな強み。特別展・常設展を組み合わせると、休日1日を美術館めぐりで過ごせます。神保町の古書店街は、研究に関連する書籍を探すときも使える。東京駅・丸の内まで自転車15分圏というのも、都心アクセスの良さを実感させる要素です。

都心に出る日

本郷三丁目から丸ノ内線で新宿まで13分、東京まで7分。大江戸線で六本木まで15分、新宿西口まで15分。「都心に出るのに30分以上かかる」ということがまずないので、休日の行動範囲が狭まりません。

この街に住むということ

本郷は「学問と文化の街」という言葉がそのまま当てはまる街です。

歩いて5分で赤門、安田講堂、三四郎池、総合図書館。徒歩圏に湯島聖堂・湯島天神・小石川植物園。自転車圏に上野の美術館群、秋葉原、神保町、東京駅。「東京の知的インフラのど真ん中に住む」感覚は、他の大学周辺ではなかなか得られない。

文京区の静かな住環境と、丸ノ内線・大江戸線の2路線アクセス、東京大学本郷キャンパスの学食・図書館という学内資源。家賃は1K8〜10万円が相場の中心で、高田馬場や駒場より1万円前後高いですが、その差額分の価値は「研究室5分通学」と「徒歩圏の文化施設密度」で十分回収できる——と感じる学生が多いエリアです。

一方で、1-2年生の駒場キャンパス通学には45分かかる距離なので、入学1-2年目は駒場近辺に住み、2年後期以降に本郷に引越すパターンも多い。自分の学年と通学キャンパスに応じて、本郷に住むタイミングを見極めるのが賢い判断です。

本郷の家賃相場を詳しく見る → 本郷の住みやすさを詳しく見る →


数値の参照元

  • 飲食店・学食の価格帯・営業情報: Googleマップ・食べログの掲載情報および東京大学生協公表の食堂メニュー(2026年4月閲覧)をもとに編集部が整理
  • スーパーの営業時間: 各店舗の公式サイト・Googleマップ掲載情報(2026年4月時点)
  • 公園・博物館・名所情報: 東京都公園協会、文京区観光協会、各施設公式サイト(2026年4月閲覧)
  • 東京大学のキャンパス情報・図書館情報: 東京大学公式サイト・入学案内(2026年度版)
  • 交通アクセス: 東京メトロ・都営地下鉄の各路線情報(2026年4月時点)
  • 価格・営業時間は変動することがあります。訪問前に最新情報を確認してください

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