津田塾大学に合格した。でも小平キャンパスの周りがどんな街なのか、地方出身の新入生には想像しづらい場所です。鷹の台という駅名を初めて聞いた人も多いはず。女子大学らしい落ち着いた学園街の空気と、新宿・立川方面へのアクセスの良さが両立するエリアで、どこに住むかの選択肢は意外と広いです。
大学くらし編集部が津田塾大学小平キャンパス周辺の6エリアを調査しました。先にざっくり言うと、鷹の台はキャンパスから徒歩約8分で家賃相場も4〜5.8万円と抑えめ。小平駅周辺は少しだけ街の機能が増え、国分寺まで出ると買い物も通学も一気に便利になります。花小金井・久米川は家賃を抑えつつ別路線でのアクセスを確保できる選択肢です。総合政策学部に進学する新入生は千駄ヶ谷キャンパスが拠点になるため、本記事ではなく都心側のエリア記事を参照してください。
この記事でわかること
- 津田塾大学 2キャンパス体制(小平=学芸学部・千駄ヶ谷=総合政策学部)と通学圏の全体像
- 鷹の台・小平・国分寺・国立・花小金井・久米川の家賃相場(2026年4月調査)
- 女子大学街としての雰囲気・治安・生活実態
- 「キャンパス直近 vs 国分寺・国立」どちらが向いているかの判断軸
- 初期費用を抑えるための具体的な方法
津田塾大学のキャンパスと通学圏の全体像
津田塾大学は学芸学部と総合政策学部の2学部体制で、所属キャンパスが分かれます。住まい選びはまず自分の学部がどちらに通うかの確認から始まります。
| キャンパス | 最寄り駅 | 使う学部 |
|---|---|---|
| 小平キャンパス(東京都小平市津田町2-1-1) | 西武国分寺線・鷹の台駅(徒歩約8分) | 学芸学部(英語英文学科・国際関係学科・多文化国際協力学科・数学科・情報科学科の5学科) |
| 千駄ヶ谷キャンパス(東京都渋谷区千駄ヶ谷1-18-24) | JR中央・総武線・千駄ヶ谷駅(徒歩約1分) | 総合政策学部(2017年4月開設) |
学芸学部の学生は小平キャンパスで4年間学びます。鷹の台駅は西武国分寺線の途中駅で、国分寺駅から乗って国分寺→恋ヶ窪→鷹の台の2駅・約5〜6分。国分寺に出ればJR中央線に乗り換えて立川・新宿・東京方面に一本でつながります。住まいを選ぶときは「西武国分寺線沿い」か「国分寺・国立など中央線圏」のどちらを軸にするかで印象が大きく変わります。
総合政策学部の学生は千駄ヶ谷駅徒歩1分の都心型キャンパスで学ぶため、JR中央・総武線沿線(千駄ヶ谷・代々木・新宿)や都営大江戸線沿線が住まいの中心。本記事の小平周辺エリア比較は学芸学部生向けの内容です。
【鷹の台】キャンパス最寄り・女子大学街の中心
津田塾大学小平キャンパスに最も近いのが鷹の台駅周辺です。駅から大学の正門まで徒歩約8分、自転車なら3〜5分。キャンパスに向かう道は玉川上水の緑道沿いで、朝の通学路はそのまま散歩コースのような景色が続きます。
朝の通学路から夜の買い物まで
朝、鷹の台駅を出て玉川上水沿いを歩く。桜の季節は上水沿いの桜並木、初夏は新緑、秋は落ち葉と、四季がそのまま通学路の風景になります。自転車通学の人は多く、駅前には学生向けの駐輪場もあります。津田塾大学の歴史的建造物として知られるハーツホン・ホール(1931年竣工、2001年に東京都選定歴史的建造物に選定)は、キャンパスの象徴的な建物です。
昼は大学生協の食堂か、駅前の小さな喫茶店でサンドイッチとコーヒー。キャンパス周辺は大規模チェーンの飲食店が少なく、学食か個人経営の喫茶店が中心。都心の学生街のような「選択肢の多さ」はありませんが、そのぶん落ち着いて昼休みを過ごせます。
買い物は鷹の台駅周辺のコンビニや、隣の小平駅・小川駅前のスーパーを使うのが現実的。鷹の台駅前は商店が少ないため、自炊派は自転車で5〜10分の範囲のスーパーに通うパターンが定番です。マツモトキヨシ小平仲町店(徒歩・自転車圏)など、ドラッグストアも周辺エリアまで広げると揃います。
夜は静かです。駅周辺に遅くまで営業している飲食店は限られるため、サークルやバイトで帰りが遅くなる日はコンビニ中心の食生活になりがち。女子大学生特有の落ち着いた住環境で、夜道の人通りは少なめですが、大通り沿いを選べば街灯も確保されています。
休日は玉川上水沿いの散策や、多摩湖自転車歩行者道(全長約21.9kmのサイクリングロード)でランニング・サイクリング。自転車があると行動範囲が一気に広がります。都心に出たくなったら西武国分寺線で国分寺まで出て、中央線特別快速で新宿へ約25分。
家賃相場(2026年4月、HOME’S駅徒歩10分以内平均)
| 間取り | 平均相場 | 学生向け築古帯 |
|---|---|---|
| ワンルーム(1R) | 5.8万円前後 | 4.5〜5.5万円台 |
| 1K | 6万円前後 | 5〜6万円台 |
| 1DK | 7万円前後 | 6〜7.5万円台 |
5万円台の1Kだと、6畳の居室にミニキッチン、ユニットバス、クローゼットという構成が標準。築20年以内の物件でもこの価格帯で見つかります。都心の学生街と比べると同じ家賃で広さが1.5倍になる感覚です。
鷹の台が向いている人
通学時間をとにかく短くしたい人、玉川上水や多摩湖といった自然を日常の一部にしたい人。武蔵野美術大学・白梅学園大学とのキャンパスタウンらしい多様な学生コミュニティの中で暮らしたい人にも合う街です。家賃を抑えやすく、学生向け物件の選択肢も多いので、初めての一人暮らしで「生活を大きく崩したくない」場合の第一候補になります。
逆に、深夜まで開いている飲食店や大型商業施設が日常の中にほしい人には物足りない。都心の繁華街を使う機会が多いなら、国分寺・立川方面に出やすいエリアを選んだほうが満足度が高くなります。
【小平・花小金井】少しだけ街の機能が加わる選択肢
鷹の台から一歩離れて、小平駅(西武新宿線)や花小金井駅(西武新宿線)に住むと、別路線でのアクセスと少し大きめの街の機能が加わります。
小平 — 西武新宿線で新宿直通
小平駅は西武新宿線の急行停車駅で、高田馬場・西武新宿まで急行で約30分。鷹の台駅からは徒歩20分弱、自転車で10分ほどの距離で、大学へも自転車なら20分圏内です。駅周辺にはサミットストア小平店やマルエツ、TSUTAYA、100円ショップなどが揃い、鷹の台よりも「街」としての機能がやや充実しています。
西武新宿線を使えば高田馬場で東西線に乗り換えて大手町方面、西武新宿まで出ればJR新宿駅は徒歩圏内。バイトや就活で新宿方面を使う機会が多い人には、通学+都心アクセスのバランスが良い立地です。
| 間取り | 平均相場 | 学生向け築古帯 |
|---|---|---|
| 1R | 6.4万円前後 | 5〜6万円台 |
| 1K | 7万円前後 | 5.5〜6.5万円台 |
家賃は鷹の台より少し高め。駅徒歩10分以内でも5万円台の1Kも見つかります。
花小金井 — 西武新宿線の穏やかな住宅街
花小金井駅は小平駅の隣で、西武新宿線の急行も停車する駅。駅前にサミット花小金井店やドラッグストアが集まり、日常の買い物には困りません。少し離れた東大和方面にあるLICOPA東大和(イトーヨーカドー東大和店が継続営業)もアクセス圏内で、まとめ買いに使えます。小金井公園(1954年開園の都立小金井公園)が近く、休日の散歩コースとしても使える環境です。
キャンパスまでは自転車で20〜25分。平地が多く自転車通学は現実的ですが、雨の日を考えると鷹の台より不便になります。家賃相場は1R平均7.5万円前後で、新宿方面のアクセスを優先する人に向いたエリアです。
【国分寺・国立】学園都市の中心で暮らす
西武国分寺線の始発駅である国分寺、そしてJR中央線で1駅の国立。このふたつは「学園都市」の中心で、一橋大学の学生街でもあります。津田塾生にとっては、通学の便と街の楽しさを両立できるエリアです。
国分寺 — 中央線+西武国分寺線の結節点
国分寺駅は中央線特別快速停車駅で、新宿まで約20分、東京まで約30分。さらに西武国分寺線の始発駅でもあり、津田塾大学キャンパスまでは国分寺→恋ヶ窪→鷹の台で2駅・約5〜6分、鷹の台駅から徒歩約8分とドアtoドアで25〜30分ほどです。
駅周辺は国分寺マルイ、セレオ国分寺、西友、商店街が並び、飲食店・書店・衣料品店の選択肢が一気に増えます。サークルの打ち上げや友達との買い物はほぼ国分寺で完結する学生が多い印象です。夜遅くまで営業している飲食店やスーパーも揃っているので、帰宅時間が遅い日でも生活が回ります。
| 間取り | 平均相場 | 学生向け築古帯 |
|---|---|---|
| 1R | 7.2万円前後 | 5.5〜6.5万円台 |
| 1K | 7.5万円前後 | 6〜7万円台 |
鷹の台と比べて家賃は月1〜1.5万円高くなる傾向。中央線沿線のブランド力が価格に反映されています。
国立 — 落ち着いた文教都市
国立駅は国分寺の隣で、JR中央線の快速停車駅(中央特快・青梅特快・通勤特快は通過)。一橋大学のキャンパスがあり、大学通りの桜並木と並木道沿いのカフェ・書店が街の象徴です。津田塾生が住む場合、国立駅から国分寺経由で西武国分寺線に乗り換えて鷹の台へ、という通学ルートになります。所要時間は乗り換え込みで30分前後。
街全体の雰囲気は国分寺より一段落ち着いていて、文教都市らしい品の良さがあります。学生街特有のざわつきは少なく、個人経営のカフェや古書店が点在する。HOME’S平均は1R 8.3万円前後と国分寺よりやや高めですが、駅徒歩10分超の築古帯まで広げれば5万円台後半も。
【久米川】家賃を抑えて別路線を確保する
久米川駅(西武新宿線)は小平駅の隣駅、所沢寄りのエリア。小平キャンパスまでは自転車で25〜30分とやや距離がありますが、西武新宿線で西武新宿まで急行約35分、所沢乗り換えで池袋までのアクセスも使えます。
駅前には西友久米川東口店、商店街があり、日常の買い物には十分な環境。家賃相場は1Rで5〜6万円、1Kで6〜7万円と、小平と同水準を保ちつつ別路線での移動の自由度が高いのが特徴です。
通学は自転車か、小平駅まで西武新宿線で1駅+徒歩・バスという組み合わせ。1年生のうちは授業の出席を重視したい時期なので、久米川を選ぶなら「自転車通学を確実にできる条件か」を物件見学時にチェックしてください。
6エリアの比較表
| 項目 | 鷹の台 | 小平 | 花小金井 | 国分寺 | 国立 | 久米川 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1R平均相場 | 5.8万円 | 6.4万円 | 7.5万円 | 7.2万円 | 8.3万円 | 5〜6万円 |
| 学生向け築古帯 | 4.5〜5.5万 | 5〜6万 | 5〜6万 | 5.5〜6.5万 | 5.5〜7万 | 4.5〜5.5万 |
| キャンパスへ | 徒歩約8分 | 自転車20分 | 自転車25分 | 西武国分寺線2駅+徒歩8分 | 国分寺乗換 | 自転車25〜30分 |
| 主要路線 | 西武国分寺線 | 西武新宿線(急行停車) | 西武新宿線(急行停車) | JR中央線+西武国分寺線 | JR中央線(快速のみ) | 西武新宿線 |
| 新宿までの所要時間 | 約30〜35分(乗換) | 急行約30分 | 急行約35分 | 特快約20分 | 快速約25分 | 急行約35分 |
| 街の機能 | 最小限 | 中 | 中 | 大 | 中 | 中 |
| 学生比率 | 高(津田塾・武蔵美・白梅) | 中 | 中 | 高(一橋・学芸大圏) | 高(一橋中心) | 中 |
初期費用の目安
家賃5万円の物件を借りた場合、初期費用は20〜30万円程度になります。敷金1〜2ヶ月分・礼金0〜1ヶ月分・仲介手数料0.5〜1ヶ月分・前家賃1ヶ月分・火災保険や保証料2〜4万円が主な内訳です。小平市・小金井市・国分寺市の物件は敷金・礼金が控えめな物件が比較的多く、初期費用を20万円台に抑えやすい傾向があります。入学前に親と予算の上限を相談したうえで、礼金ゼロ物件や仲介手数料を抑えられる窓口を選ぶと負担を下げられます。
家賃+交通費のトータルで比較する
「家賃が安いから」と遠いエリアに住んでも、定期代で差額を使い切ってしまうケースがあります。家賃の目安に通学定期代を加えた月額合計で比較してみてください。
| エリア | 家賃目安(1R) | 通学定期代(1ヶ月) | 月額合計 |
|---|---|---|---|
| 鷹の台 | 5万円 | 0円(徒歩通学) | 5万円 |
| 小平 | 6万円 | 0円(自転車)or 1,920円(西武新宿線+国分寺線) | 6〜6.2万円 |
| 花小金井 | 6.5万円 | 0円(自転車)or 約2,200円(小平経由) | 6.5〜6.7万円 |
| 国分寺 | 6.5万円 | 1,720円(西武国分寺線2駅・4km) | 約6.7万円 |
| 国立 | 7万円 | 約4,910円(JR国立→国分寺3,190円+西武国分寺線→鷹の台1,720円) | 約7.5万円 |
| 久米川 | 5万円 | 約2,200円(西武新宿線+国分寺線) | 約5.2万円 |
定期代の元データは西武鉄道の距離別通学定期(大学生1ヶ月)4km 1,720円・5km 1,920円と、JR東日本2026年3月14日改定後の駅探試算。鷹の台から津田塾大学へは徒歩通学が基本なので定期代はかかりません。国分寺は家賃が1.5万円高くなる代わりに中央線特別快速の利便性が日常の満足度に直結。国立はJR代が乗るためトータルでは1.5〜2万円高い計算になります。
エリア選びの判断フロー
- 学部を確認する — 学芸学部は本記事の小平周辺、総合政策学部は千駄ヶ谷キャンパス周辺で別記事を参照
- 通学時間を最優先するか決める — 毎日の通学負担を減らしたいなら鷹の台
- 予算の上限を決める — 家賃5万円・6万円で選択肢がかなり変わる
- 都心へ出る頻度を見積もる — 新宿・渋谷へよく出るなら国分寺・国立が有利
- 迷ったら鷹の台 — 徒歩通学・家賃・学生比率のバランスで失敗が少ない
津田塾の新生活で次に読みたい記事
部屋を決めたあとに必要になる手続き・鷹の台・小平エリアの実情をまとめています。
鷹の台・小平エリア深掘り
- 鷹の台・小平の家賃相場 — エリアページ
- 鷹の台で暮らす1日 — 津田塾大学生の平日と休日
- 鷹の台の住みやすさを正直に評価|津田塾大生が暮らす女子大学街のリアル
- 鷹の台の家賃相場(2026年)津田塾大生の一人暮らしはいくら?
- 鷹の台の休日の過ごし方 — 津田塾大学生の土曜日と日曜日
入学後の暮らし
参照元・注記
- 家賃相場: LIFULL HOME’S駅徒歩10分以内平均(小平市・小金井市・国分寺市・国立市・東村山市エリア、2026年4月閲覧)をもとに編集部が整理。学生向け築古帯は同エリアの築20年以上物件レンジ
- キャンパス情報・学部構成: 津田塾大学公式 学部・大学院ページ(2026年4月閲覧)。学芸学部5学科・総合政策学部は千駄ヶ谷キャンパス(2017年4月開設)
- 交通アクセス・所要時間: 西武鉄道・JR東日本の各路線時刻表(2026年4月時点)
- 通学定期: 西武鉄道2026年3月14日改定後の距離別通学定期(大学)1ヶ月・JR東日本駅探試算
- 沿革: 1900年「女子英学塾」(津田梅子設立、麹町)→1933年小平移転→1948年「津田塾大学」(新制大学)。2024年7月3日発行の新五千円札の肖像
- スーパー・商業施設情報: 各店舗公式情報および編集部による現地調査(2026年4月)
- 歴史建造物: ハーツホン・ホール(1931年竣工、2001年東京都選定歴史的建造物)
- 周辺施設: 小金井公園(1954年開園)・多摩湖自転車歩行者道(全長約21.9km)
- 初期費用の項目・金額帯: 宅地建物取引業法に定める費用項目をもとに編集部が整理
- 掲載家賃・定期代は参考値です。実際の家賃・定期代は物件の条件・空き状況・時期・運賃改定によって異なります