「仕送り7万円で足りる?」「バイトは月にどれくらい稼げばいい?」——早稲田大学に合格して一人暮らしを始めるとき、最初にぶつかるのがお金の問題です。ネットで「大学生 生活費」と調べると全国平均の数字が出てきますが、高田馬場で暮らす場合の金額感とは微妙にずれている。

この記事では、早稲田大学に通う学生が高田馬場エリアで一人暮らしした場合にかかる月間生活費を、費目ごとに分解して試算しました。全国大学生活協同組合連合会の仕送りデータと照らし合わせて「実際に足りるのか」を確認していきます。

この記事でわかること

  • 高田馬場エリアで暮らす早稲田生の月間生活費は約12.5万〜15万円
  • 家賃6.5万〜8万円が最大の支出。駅からの距離で1万円以上の差がつく
  • 仕送り平均7.2万円だけでは家賃で消える。バイト収入が前提の設計になる
  • 食費は自炊頻度で月2万円の差。早稲田通り沿いの外食は安いが積もる
  • 固定費を整えれば月12万円台で回せる。交際費まで確保できる水準

月間生活費を全部並べるとこうなる

高田馬場エリアで一人暮らしをしている早稲田生の生活費を、費目ごとに並べます。金額は2026年4月時点の物価・家賃相場をもとにした試算です。

費目月額の目安備考
家賃(管理費込み)6.5万〜8万円高田馬場駅 徒歩10〜15分圏の1K
食費2万〜4万円自炊中心なら2万円台、外食中心なら4万円前後
光熱費(電気・ガス・水道)0.8万〜1.2万円季節によりエアコン代で変動
通信費(スマホ+ネット)0.3万〜0.8万円格安SIMなら3,000円前後
交際費・娯楽1万〜2万円サークル飲み会・カラオケ等
日用品・衣類0.5万〜1万円シャンプー・洗剤・季節の衣替え
教材費(月割り)0.3万〜0.5万円年間4万〜6万円を月割り

合計すると、節約を意識している人で月12万〜13万円。あまり気にせず暮らすと15万〜16万円。真ん中あたりの「週2〜3回自炊、飲み会は月2回」という生活で月13万〜14万円が現実的なラインです。

家賃 — 高田馬場の6.5万〜8万円をどう見るか

生活費の半分近くを家賃が食います。高田馬場駅周辺のワンルーム・1Kは6.5万〜8万円が中心帯で、これは新宿区の相場としてはむしろ抑えめな方です。早稲田大学の学生が多く住んでいる街だから、学生向けの物件が豊富に出回っている。

家賃7万円の1Kに住むとどんな部屋になるかというと、6畳+ミニキッチンで、シングルベッドとデスクを置くと残りのスペースは1畳ちょっと。友達が3人遊びに来たら床に座るのがやっとという広さですが、一人で暮らす分には十分回ります。

駅からの距離で家賃は大きく変わります。高田馬場駅徒歩5分以内の物件は7.5万〜9万円。徒歩15分まで許容すると6万円台の物件が出てきます。築年数も効く。築10年以内の物件は7万円超がほとんどですが、築25年以上のリフォーム済み物件なら5.5万〜6.5万円。見た目はきれいで設備も問題ないのに家賃が安い物件は、築年数が理由であることが多い。

早稲田キャンパスに近い早稲田駅徒歩圏に住むと、高田馬場駅前ほど繁華街のにぎやかさはない代わりに、通学時間が徒歩5分以内になります。家賃帯は高田馬場とほぼ同じ6.5万〜7.5万円。西早稲田キャンパス(理工系)に通うなら、副都心線・西早稲田駅周辺も選択肢に入ります。

食費 — 早稲田通りの誘惑と自炊の現実

早稲田通り沿いには、餃子の安亭・キッチンオトボケ(1973年創業の定食屋)など長く営業してきた店があり、少し離れた西早稲田駅近くにはタイ料理のメーヤウもあります。大隈講堂の近くにはすき家と松屋もある。500〜700円台で腹いっぱいになる外食環境が整っているのが高田馬場の強みでもあり、食費が膨らむ原因でもあります。具体的なメニュー・価格は各店の公式情報・最新メニューで確認してください。

外食中心で暮らすと、1日1,500〜2,000円。月にすると4万〜5万円です。毎日松屋の牛めし(430円)で済ませたとしても、朝昼夜を全部外食にすると月3.5万〜4万円はかかります。

自炊中心に切り替えると月2万〜2.5万円。早稲田周辺にはまいばすけっと早稲田鶴巻町店(公式営業時間 7時〜23時)やまいばすけっと西早稲田1丁目店があり、3限のあとに寄って夕飯の材料を買う、という動線が作れます。肉・野菜・卵を買って帰り、フライパンで肉野菜炒めを作る。所要時間15分、材料費300円前後。これが週3〜4回できれば月の食費は2.5万円以内に収まります。各店舗の最新の営業時間は公式店舗情報で確認してください。

早稲田大学の学食も活用できます。大隈ガーデンハウスの定食は400〜600円。毎日の昼食を学食にすれば、ランチ代は月1万円前後で済む。

現実的なのは「昼は学食、夜は週3回自炊+残りは外食」の組み合わせで、この場合は月2.8万〜3.2万円。日曜日にカレーかシチューを大鍋で仕込んでおくと、平日3日分の夕飯がまかなえます。

光熱費 — ワンルームなら月1万円前後

電気・ガス・水道を合わせた光熱費は、春秋で月8,000円、夏冬のエアコン稼働時に1万〜1.2万円。ワンルームの一人暮らしで1.2万円を超えることはほぼありません。

内訳は、電気代が3,500〜6,000円(エアコンの使用量で変動)、ガス代が2,000〜3,500円、水道代が1,500〜2,500円(東京23区は2ヶ月まとめ請求で3,000〜5,000円)。

物件選びの段階で確認しておきたいのがガスの種類です。プロパンガスの物件は都市ガスと比べてガス代が1.5〜2倍になることがある。月1,000〜2,000円の差、年間で1.2万〜2.4万円。高田馬場駅周辺は都市ガスの物件が多いものの、駅から離れた地域にはプロパンガスの物件もあるので、内見時に確認しておいた方がいい。

通信費 — 大学Wi-Fiがあるから最低限でいい

早稲田大学のキャンパス内はWi-Fiが使えます。授業中や自習室での作業はキャンパスのネット環境でまかなえるので、自宅で大量の動画を見ないのであれば光回線なしで生活できます。

格安SIM(ahamoの20GBプラン・月2,970円、LINEMOの3GBプラン・月990円など)に切り替えれば、通信費は月1,000〜3,000円。親の家族割に入っている場合は、格安SIMに変更すると親の料金が上がることもあるので、切り替え前に確認しておくのが安全です。

自宅に光回線を引くと月4,000〜5,000円が加算されます。スマホ+光回線で月5,500〜8,000円。オンラインゲームを頻繁にやるか、4Kの動画配信を毎晩見る生活でなければ、光回線なしでも困らないケースがほとんどです。

交際費 — 早稲田は「お金がかかる街」でもある

サークルの打ち上げ、友達との飲み会、カラオケ。月1万〜2万円がこの費目の相場です。

高田馬場は居酒屋チェーンが密集していて、鳥メロ・ミライザカ・磯丸水産あたりが学生の定番。1回の飲み会で3,000〜4,000円。月に3回行くと1万〜1.2万円。「月2回まで」「2次会には行かない」と最初に決めておくだけで、月8,000円前後にコントロールできます。

早稲田周辺にはカラオケ館、ビッグエコーなどのカラオケチェーンも多く、フリータイム(昼間)で700〜1,000円。こういった娯楽費を含めて月1.5万円が目安です。

ここを削りすぎると大学生活そのものが窮屈になるので、「月1万円の交際費予算」を確保した上で、残りの費目でやりくりする方が精神的には楽です。

教材費 — 年間4万〜6万円を忘れがち

学部によって差がありますが、教科書・参考書で年間2万〜4万円、ノートPC関連(ソフトウェア・周辺機器)で年間1万〜2万円。月割りにすると3,000〜5,000円です。

政治経済学部や法学部では指定教科書が多く、1冊2,000〜4,000円の教科書を半期で5〜8冊買うことになります。先輩から譲ってもらう、メルカリで中古を買う、図書館の貸出を使うなどの方法で、半額程度に抑えている学生も多い。

文学部や文化構想学部は指定教科書が少なく、文庫本や新書が中心になるため教材費は比較的安い。理工系(西早稲田キャンパス)は実験用の白衣や道具代が加わります。

仕送りの平均と「足りるか足りないか」

全国大学生活協同組合連合会の「第60回学生生活実態調査」(2024年実施、2025年2月公表)によると、下宿生への仕送り額の平均は月72,350円。前年比で2,230円増えていますが、物価上昇のペースに追いつかずに微増にとどまっている状況です。

仕送り7.2万円をもらったとして、これだけで生活費を回せるか。高田馬場エリアで家賃7万円の物件に住んだ場合、仕送りから家賃を引くと残り2,350円。食費どころか光熱費すら払えません。

仕送り7.2万円で家賃6万円の物件を選んだとしても、残りは1.2万円。やはり仕送りだけでは暮らせないことがわかります。

同調査では、下宿生のアルバイト収入が月平均37,540円(前年比+1,430円)。仕送り7.2万円+バイト3.8万円=月11万円。ここから家賃6.5万円を引くと残り4.5万円。食費2.5万円+光熱費1万円+通信費0.3万円=3.8万円で、残りは7,000円。交際費に回せるのはこの7,000円だけということになります。

つまり「仕送り+バイト」の標準的な収入(月11万円前後)だと、高田馬場エリアの家賃を考えれば生活はできるがカツカツ。月13万〜14万円の収入を確保できると、交際費まで含めて余裕のある暮らしになります。

月の収支シミュレーション — 3パターン

具体的に3つのパターンで月の収支を並べてみます。

パターンA: 節約型(月12.3万円)

仕送り7万円+バイト5.5万円=月12.5万円

費目金額
家賃(駅徒歩15分・築25年)5.8万円
食費(週4回自炊+学食)2.3万円
光熱費0.9万円
通信費(格安SIMのみ)0.3万円
交際費1万円
日用品0.5万円
教材費(月割り)0.3万円
予備費0.2万円
合計11.3万円

残り: 月1.2万円。旅行やほしいものに回せる余裕がわずかにあります。

パターンB: 標準型(月14万円)

仕送り8万円+バイト6万円=月14万円

費目金額
家賃(駅徒歩10分・築15年)7万円
食費(週2回自炊+外食中心)3万円
光熱費1万円
通信費(格安SIM+光回線)0.7万円
交際費1.5万円
日用品0.7万円
教材費(月割り)0.4万円
合計14.3万円

残り: ほぼトントン。月によってはバイトのシフトを増やして調整する感じです。

パターンC: ゆとり型(月16万円)

仕送り10万円+バイト6万円=月16万円

費目金額
家賃(駅徒歩7分・築10年)7.5万円
食費(外食多め)3.8万円
光熱費1万円
通信費0.7万円
交際費2万円
日用品0.8万円
教材費(月割り)0.4万円
合計16.2万円

残り: 月によって若干の赤字。ただ、交際費やサークル活動に自由にお金を使える水準です。

生活費を下げるために入居前に決めておくこと

生活費の半分近くは家賃です。入居後に家賃は下げられないので、部屋探しの段階が勝負。「収入の40%以下」を家賃の上限にしておくと、入居後の生活が安定します。月12万円の収入なら家賃4.8万円以下、月14万円なら5.6万円以下が目安です。

高田馬場エリアで家賃4.8万円の物件を探すのは厳しいですが、落合(東西線で2駅)や中井(大江戸線)まで範囲を広げると5万円台の物件が見つかります。通学時間が10分延びる代わりに、月2万円の余裕が生まれる。4年間で96万円の差になります。

食費は「毎日自炊」を目指す必要はありません。週末に1回まとめて作り置きをする。日曜日にカレーを大鍋で仕込んで冷蔵庫に4食分入れておく。これだけで月3,000〜5,000円の食費が浮きます。

通信費の見直しも入居直後にやっておくと効果が大きい。大手キャリアから格安SIMに切り替えるだけで月3,000〜5,000円、年間4万〜6万円の差がつきます。


数値の参照元

  • 仕送り額・アルバイト収入・下宿生の生活費平均: 全国大学生活協同組合連合会「第60回学生生活実態調査」(2024年実施・2025年2月公表)をもとに編集部が整理
  • エリア別家賃相場(高田馬場・早稲田・落合): SUUMO・HOME’S掲載物件の検索結果(2026年4月閲覧)をもとに編集部が中央値・レンジを整理
  • 光熱費の内訳: 総務省「家計調査」(2024年)単身世帯の水道光熱費データをもとに編集部が整理
  • 格安SIM料金: ahamo・LINEMO各社公式サイト掲載の月額料金(2026年4月閲覧)
  • 飲食店価格帯: Googleマップ・食べログ掲載情報および編集部による高田馬場エリアのチェーン店・個人店の価格帯調査(2026年4月時点)
  • 学食メニュー価格: 早稲田大学生活協同組合の公開メニュー情報(2026年4月閲覧)
  • 教材費: 早稲田大学の各学部シラバス・生協教科書販売データをもとに編集部が概算
  • 掲載数値は参考値です。実際の生活費は居住エリア・生活スタイル・収入状況によって異なります