早稲田大学に合格した。でも東京のどこに住めばいいのかがわからない。高田馬場という駅は聞いたことがあるけれど、実際どんな街なのか。地方から上京する新入生が最初にぶつかるのが「どこに住むか問題」です。
大学くらし編集部が早稲田大学周辺の3エリアを調査しました。先にざっくり言うと、高田馬場はまいばすけっと(深夜まで営業の店舗あり)やマルエツプチ高田馬場店(24時間営業)が帰り道にあり、高田馬場〜早稲田通り沿いには餃子の安亭、西早稲田駅近くにメーヤウなど、学生街として長く愛されてきた店が点在する「生活がそのまま回る」街。一方、早稲田駅直近は静かで大学の延長のような環境、落合・中野は家賃を月1〜2万円抑えられる選択肢です。
この記事でわかること
- 早稲田周辺の主な3キャンパス(早稲田・戸山・西早稲田)と通学圏の全体像
- 高田馬場・早稲田・落合エリアの家賃相場(2026年4月調査)
- 治安・スーパー・深夜営業など生活実態の比較
- 「高田馬場 vs 早稲田直近」どちらが向いているかの判断軸
- 初期費用を抑えるための具体的な方法
早稲田周辺の主な3キャンパス(早稲田・戸山・西早稲田)と通学圏の全体像
部屋探しを始める前に「自分がどのキャンパスに通うか」を確認してください。学部によって通う場所が変わります。
| キャンパス | 最寄り駅 | 主な学部 |
|---|---|---|
| 早稲田キャンパス | 東西線・早稲田駅(徒歩5分) | 政経・法・教育・商・社会科学 など |
| 戸山キャンパス | 東西線・早稲田駅(徒歩3〜7分・公式表記による) | 文・文化構想 |
| 西早稲田キャンパス | 副都心線・西早稲田駅 直結 | 理工系 |
※ 早稲田大学全体には、上記の早稲田周辺3キャンパスに加えて所沢キャンパス・東伏見キャンパス・本庄キャンパスなどもあります。新入生が一人暮らしを検討する際は、自分の所属学部のキャンパス所在地を必ず早稲田大学公式サイトのアクセス情報で確認してください。
通学に使われる主な路線は、東京メトロ東西線(早稲田・高田馬場・落合・中野方面)、JR山手線・西武新宿線(高田馬場)、東京メトロ副都心線(西早稲田・池袋・渋谷方面)の3路線。この沿線がエリア選びの基本になります。
【高田馬場】生活が回る学生街
3エリアの中で最もバランスが良いのが高田馬場。JR山手線・西武新宿線・東京メトロ東西線の3路線が交わるターミナル駅で、早稲田キャンパスへは早稲田通りを東に歩いて15〜20分。自転車なら10分かかりません。
朝の通学路から夜の買い物まで
朝、早稲田通りを歩いてキャンパスに向かう途中、キッチンオトボケのような長年営業を続ける定食屋の前を通り過ぎる。看板が出ていなくても匂いでわかる店がいくつもある通りです。昼は学食か、餃子の安亭(高田馬場の老舗)や、近隣のとんかつ・洋食店で済ませる選択肢があります。少し足を伸ばせば西早稲田駅近くにはタイ料理のメーヤウもあります。具体的なメニュー・価格は各店の公式情報・最新メニューで確認してください。どの店も学生慣れしているので、一人で入っても気まずさはありません。
授業が終わったら帰り道にまいばすけっと高田馬場駅北店(7時〜24時)で食材を買って帰る。牛乳・卵・野菜・冷凍食品くらいなら小型店舗でも十分揃います。深夜に何か必要になったらマルエツプチ(24時間営業)が使える。サークルやバイトで帰りが23時を過ぎても買い物ができる。これは地味に大きい。
空きコマの過ごし方も選べます。StudyWork Cafe24(24時間営業の無人コワーキング・15分65円)は全席に電源があり、課題を片付けるのに向いている。もう少しゆっくりしたければ、カフェ・ド・クリエやNEW YORKER’S Cafeが駅周辺にあり、WiFiと電源を使えます。
友達との打ち上げはさかえ通りの居酒屋で。飲み放題コース3,000円前後のチェーンから、50年続く個人経営の酒場まで揃っています。金曜の夜はさかえ通りから笑い声が聞こえてくる。自分の部屋が近くにある場合は少し騒がしく感じるかもしれませんが、大通りから1本入れば静かな住宅街です。
天気の良い休日は神田川遊歩道を散歩して、甘泉園公園(早稲田駅から徒歩5分の日本庭園、穴場で人が少ない)でのんびり過ごす。都心に出たくなったら新宿までJRで5分、渋谷まで副都心線で15分。
家賃相場の考え方
高田馬場周辺の家賃水準は、駅徒歩・築年数・専有面積で大きく変動します。HOME’S・SUUMOなどの住宅検索サイトでは、高田馬場駅徒歩10分以内の平均家賃が公開されており、ワンルーム・1Kは新築や駅近物件で10万円前後、築年数を許容できる物件で8万円前後から見つかるケースもあります(時期・需給により変動)。1DK・1LDKは間取り・広さの幅が大きく、12万円前後を起点に上にも下にも振れます。
家賃の「最新の相場感」は時期によって動くため、必ず物件検索サイト(SUUMO、HOME’S、アットホーム等)の現行掲載物件を起点に判断してください。本文の数値はあくまで過去調査時点の目安です。
築20〜30年の物件は同条件で1〜1.5万円ほど安くなる傾向があります。内装リフォーム済みの築古物件は、見た目の古さほど住み心地に差がないことも多い。家賃を抑えたい場合は築古を視野に入れる、駅徒歩を10分以上許容する、隣接駅まで広げる、といった条件の組み合わせで現実的な落とし所が見えてきます。
高田馬場が向いている人
生活に必要なものが半径500m以内にほぼ揃っている街です。夜遅くまで営業しているスーパー、外食の選択肢の多さ、3路線使えるアクセスの良さ。大学生活で「何をどこまで準備すればいいかわからない」状態の新入生にとって、失敗が少ないエリアです。
逆に、おしゃれなカフェや静かな住環境を求める人には合わない。繁華街特有のざわつきがある街なので、騒がしさが苦手なら早稲田駅直近か落合の方が向いています。
【早稲田・目白】キャンパスが目の前の静かな暮らし
早稲田キャンパス・戸山キャンパスまで徒歩5〜10分圏内に住みたい場合は、早稲田駅周辺が候補になります。
大学の延長線上にある空気
高田馬場に比べると街全体が落ち着いていて、大型チェーン店より個人経営の飲食店・古本屋・カフェが多い。早稲田の古書店街(五十嵐書店をはじめ数店が点在)を歩くと、学生街というより「学術の街」という空気を感じます。
朝は部屋を出て5分でキャンパス。1限が9時開始でも8時50分に出れば間に合うのは、目覚ましとの戦いにおいて大きなアドバンテージです。
昼は大学の学食か、早稲田通り沿いの飲食店へ。ForuCafe(ブリュレフレンチトースト専門店・ランチメニューあり)やグッドモーニングカフェ早稲田(モーニングセット750円前後)のように、高田馬場にはないタイプのカフェが点在しています。ただし高田馬場のような「500円で腹いっぱい」の定食屋は少なめ。食費を抑えるなら自炊が基本になります。
買い物はまいばすけっと早稲田鶴巻町店(公式営業時間 7時〜23時)やまいばすけっと西早稲田1丁目店で日常の食材を確保できます。小型店なので品揃えは限られますが、牛乳・卵・パン・冷凍食品は揃います。本格的に自炊するなら、週末に高田馬場のオーケーストア(ディスカウントスーパー)まで足を伸ばしてまとめ買いする学生も多い。各店舗の最新の営業時間は公式店舗情報で確認してください。
夜は早い時間に飲食店が閉まるので、遅い帰宅の日はコンビニ頼みになりがちです。山手線を使う用事が多い人には、高田馬場まで歩くか東西線で1駅乗る手間が加わります。
家賃相場の考え方
早稲田駅直近は、キャンパス徒歩圏という立地の希少性から、高田馬場より家賃水準がやや高めの傾向にあります。物件検索サイトでの最新相場は、駅徒歩・築年数・面積によって大きく変わるため、SUUMO・HOME’S・アットホームなどで「早稲田駅 徒歩10分以内」で実際に検索してみるのが確実です。
同じ築年数・広さでも高田馬場よりキャンパス直近の方が家賃が高い傾向にあるのは、立地の希少性によるもの。家賃を抑えたい場合は、東西線で1〜2駅離れた落合方面に視野を広げる選択肢もあります。
早稲田・目白が向いている人
通学時間をゼロにしたい人、授業後もキャンパスに残ってサークルや自主ゼミに参加したい人。静かな住環境が好きで、深夜まで営業している店が少なくても問題ない人。1年生の前期は授業も詰まっていて帰宅が遅くなりがちなので、「帰るのが面倒で大学に居残る」パターンを避けたい場合はキャンパス直近が効きます。
反面、生活のすべてを早稲田エリアで完結させるのは難しい。大きめのスーパーや深夜営業の飲食店は高田馬場まで出る必要があり、家賃の高さも加わると、バイト代の使い道が家賃に吸われる感覚が出てくるかもしれません。
【落合・中野】家賃を月1〜2万円抑える選択肢
東西線沿いの落合駅・中野駅は、高田馬場より家賃を抑えながら早稲田キャンパスへのアクセスを確保できるエリアです。
落合 — 静かな住宅街で暮らす
落合は高田馬場から東西線で1駅、乗車時間は2分。駅を出ると学生街の賑やかさはなく、住宅街が広がります。飲食店が少ないぶん、自炊が基本の生活スタイルになります。
買い物はまいばすけっと落合駅前店(7時〜24時)で日常の食材を揃えられます。もう少し品揃えが欲しいときは、東中野方面に歩いてライフ東中野店(9時〜24時)まで足を伸ばすと、肉・魚・野菜の選択肢がぐっと広がります。徒歩10分ほどの距離なので、週末のまとめ買いに使う学生もいます。
夜は静かです。繁華街が近くにないので、帰宅後に「ちょっと飲みに行こう」という流れは生まれにくい。学生街の活気を求める人には物足りないかもしれませんが、「自分の時間を確保したい」「家で勉強や課題に集中したい」という人には合う環境です。
落合駅周辺は新宿区内でも治安が良いエリアとして知られていて、女性の一人暮らしでも安心感があります。大通りから1本入ると静かな住宅街が続き、夜道も明るさは確保されています。
中野 — 学生街ではないが選択肢は多い
中野は東西線・JR中央線が交差するターミナルで、落合よりも「街」としての機能が充実しています。中野ブロードウェイ(サブカルチャーの聖地として知られるショッピングビル)や中野サンモール商店街があり、食事・買い物・娯楽の選択肢が広がります。
スーパーは駅周辺にライフやサミット、業務スーパーがあり、自炊派には困らない環境。飲食店も中野駅の北口を中心にラーメン・居酒屋・定食屋が集まっています。家賃は高田馬場とほぼ同等ですが、中野駅から少し歩いた新井や沼袋方面まで広げると安い物件が見つかります。
キャンパスまでは東西線で3駅、約10分。通学時間としては許容範囲ですが、高田馬場のように「歩いて通える距離」ではなくなるので、朝の時間感覚が変わります。
家賃相場(2026年4月調査)
| エリア | 間取り | 相場 | 高田馬場との差 |
|---|---|---|---|
| 落合・中野エリアは、家賃水準が高田馬場より下がる傾向があります(落合の方が中野より下がりやすい傾向)。具体的な相場は時期・物件条件で大きく変わるため、SUUMO・HOME’Sなどの最新掲載物件で確認してください。 |
家賃を月1〜2万円抑えられれば、年間で12〜24万円の差。教科書代・帰省費・生活費の余裕につながる金額です。
落合・中野が向いている人
家賃を月1〜2万円でも抑えたい人、静かな住宅街が好きな人に向いています。落合は「通学と生活を分ける」暮らし方ができるので、オンとオフを切り替えたい人には相性が良い。中野は「学生街の代わりにサブカルチャーの街」として休日の過ごし方に幅が出ます。
ただし落合は夜が静かで飲食店も少ないので、「学生街の活気」を暮らしの中に求める人には向かない。中野は便利ですが家賃の安さでは落合に劣るため、「中野に住むなら高田馬場でもいいのでは」という判断もありえます。
3エリアの比較表
| 項目 | 高田馬場 | 早稲田・目白 | 落合・中野 |
|---|---|---|---|
| 1R家賃 (※掲載物件で要確認) | やや低め | キャンパス直近で高め | 高田馬場より低め |
| 早稲田キャンパスへ | 徒歩15〜20分 or 東西線1駅 | 徒歩5〜10分 | 東西線2〜3駅 |
| 路線の多さ | 3路線 | 1路線 | 2路線 |
| スーパー | まいばすけっと(24時まで) マルエツプチ(24h) オーケー | まいばすけっと(小型中心) | まいばすけっと(24時まで) ライフ東中野(24時まで) |
| 深夜の選択肢 | 多い | 少ない | 中野は多い・落合は少ない |
| 静かさ | 駅近は賑やか、離れると静か | 静か | 静か |
初期費用の目安
家賃7万円の物件を借りた場合、初期費用は28〜42万円程度になります。
| 項目 | 金額目安 |
|---|---|
| 敷金 | 家賃1〜2ヶ月分 |
| 礼金 | 家賃0〜1ヶ月分 |
| 仲介手数料 | 家賃0.5〜1ヶ月分 |
| 前家賃(1ヶ月分) | 家賃1ヶ月分 |
| 火災保険・保証料など | 2〜4万円 |
礼金ゼロの物件を選ぶか、仲介手数料を抑えられる窓口を使うかで初期費用は5〜10万円変わります。入学前に親と相談して予算の上限を決めておくと、物件探しがスムーズです。
家賃+交通費のトータルで比較する
「家賃が安いから」と遠いエリアに住んでも、定期代で差額を使い切ってしまうケースがあります。家賃の目安に通学定期代を加えた月額合計で比較してみてください。
| エリア | 家賃水準 | 通学コスト |
|---|---|---|
| 早稲田駅直近 | キャンパス直近で高め | 徒歩5分で定期代不要 |
| 高田馬場 | やや低め | 徒歩15〜20分 or 東西線1駅 |
| 落合 | 高田馬場より低め | 東西線2駅 |
| 中野 | 高田馬場と近いか少し低め | 東西線3駅 |
高田馬場から早稲田キャンパスへは徒歩通学が基本なので定期代はかかりません。落合は家賃を抑えられる分、定期代を加えた合計で比較しても優位性が出るケースが多い一方、中野は家賃面で落合ほどの優位性がないため、定期代を加えると高田馬場との差は小さくなりがちです。中野を選ぶ理由は「街の楽しさ」に求めることになります。
具体的な定期代は東京メトロ公式の運賃計算ツールで、家賃水準はSUUMO・HOME’S等の物件検索サイトの最新掲載物件で、それぞれ確認してください。
エリア選びの判断フロー
- 通うキャンパスを確認する — 早稲田・戸山なら東西線沿い、西早稲田なら副都心線沿いが基本
- 予算の上限を決める — 家賃の上限を決めてからエリアを絞る
- 生活スタイルを考える — 賑やかな学生街(高田馬場)か静かな住宅街(早稲田・落合)か
- 迷ったら高田馬場 — 3路線使えて深夜のスーパーもあり、失敗が少ない
早稲田の新生活で次に読みたい記事
部屋を決めたあとに役立つ実務情報や、入学後の生活を立ち上げるための情報をまとめています。
引越しと手続き
生活費と部屋探し
高田馬場エリア深掘り
- 高田馬場の家賃相場 — エリアページ
- 高田馬場のスーパー・買い物動線
入学後の暮らし
参照元・注記
- 家賃相場: SUUMO掲載物件(高田馬場・早稲田・落合・中野エリア、2026年4月調査)をもとに編集部が整理
- 交通アクセス・所要時間: 東京メトロ・JR東日本・西武鉄道の各路線情報(2026年4月時点)
- 定期代: 東京メトロ公式運賃情報(2026年4月時点)をもとに算出。通学定期(大学)1ヶ月の金額
- スーパー・飲食店情報: Googleマップ掲載情報および編集部による現地調査(2026年4月)
- 初期費用の項目・金額帯: 宅地建物取引業法に定める費用項目をもとに編集部が整理
- 掲載家賃は参考値です。実際の家賃・定期代は物件の条件・空き状況・時期・運賃改定によって異なります