学習院大学に合格した。でも目白という駅のことは、正直よくわからない。池袋の隣らしい、というくらいのイメージしかない。地方から上京する新入生が最初にぶつかるのが「どこに住むか問題」です。

学習院は1847年に京都御所内に開設された「学習所」を起源とし、1877年に神田で学習院、1908年に目白へ移転、1949年に新制大学として再出発した名門校。戦前は皇族・華族の教育機関で、現上皇・現天皇陛下も学習院初等科〜高等科を経て大学に進学されています(現陛下は学習院大学文学部史学科卒)。2026年4月には学習院女子大学を統合し、戸山キャンパスに国際文化交流学部が新設されて6学部体制になりました。

大学くらし編集部が学習院大学・目白キャンパス周辺の7エリアを調査しました。先にざっくり言うと、目白は駅を出ると正面に学習院の森が広がる文教住宅地で、椿山荘や目白庭園を日常圏にできる落ち着いた街。池袋は山手線1駅の利便性、雑司ケ谷・護国寺は家賃を抑えつつ徒歩・自転車圏を維持できる選択肢、高田馬場・早稲田は学生街の賑わい、新大久保は家賃を最優先する場合の候補になります。

この記事でわかること

  • 学習院大学の2キャンパス(目白・戸山)と6学部体制
  • 目白・池袋・雑司ケ谷など7エリアの家賃相場(HOME'S 駅別データ、2026年4月時点)
  • お屋敷街としての目白の伝統と椿山荘・目白庭園の暮らし
  • JR東日本2026年3月運賃改定後の通学定期代
  • 桜凛祭・オール学習院フェスティバルが暮らしに入る年間カレンダー

学習院大学と通学圏の全体像

学習院大学は2026年4月時点で6学部20学科。目白キャンパスに5学部(法・経済・文・理・国際社会科学)、戸山キャンパスに国際文化交流学部(2026年4月開設、学習院女子大学を統合)が配置されています。

キャンパス最寄り駅所属学部
目白キャンパスJR山手線 目白駅(徒歩約30秒・正門前)法・経済・文・理・国際社会科学(2016年4月新設)
戸山キャンパス東京メトロ副都心線 西早稲田駅 等国際文化交流学部(2026年4月開設)

本記事は主力の目白キャンパスに通う新入生向け。最寄りはJR山手線・目白駅で、改札を出ると目の前に正門。徒歩30秒〜1分の近さは他大学にない強みです。

通学に使える主な路線は、JR山手線(目白・池袋・高田馬場・新大久保)、東京メトロ副都心線(雑司が谷・池袋)、東京メトロ有楽町線(護国寺・池袋)、東京メトロ東西線(高田馬場乗り換え)。目白駅は山手線の単独駅で、他路線との乗り換えはありません。だからこそ「目白まで歩ける」「自転車で行ける」距離が価値を持ちます。


【目白】キャンパス徒歩30秒のお屋敷街

最もオーソドックスな選択肢が目白です。目白駅の改札を出ると正面に学習院の正門。通学時間はほぼゼロ、朝ぎりぎりまで寝ていられる環境は、1限対策として強力です。

お屋敷街としての目白の空気

目白は駅前に商業集積がほとんどありません。百貨店もなければ、チェーンの居酒屋街もない。代わりに、広大な学習院の森と、戦前から続くお屋敷街が広がっています。皇族が通った学校という学習院の格が、そのまま街の空気に染み込んでいる印象です。

朝、改札を抜けて学習院の正門をくぐる。キャンパス内の桜並木や欅の木を眺めながら教室へ向かう。通学動線そのものが公園の散歩になる環境は、他の大学エリアにはあまりありません。

昼は学習院の生協食堂か、目白駅周辺の落ち着いたカフェへ。チェーン店は少なめで、個人経営の喫茶店や、目白通り沿いのベーカリーカフェが点在しています。高田馬場のような「500円で腹いっぱい」の定食屋文化は薄く、食費を抑えるなら自炊が前提になります。

放課後の過ごし方には独自の選択肢があります。キャンパスから少し歩くと目白庭園(豊島区立・入園無料・池泉回遊式)。茶室や甘味処もあり、サークルのゼミ仲間と落ち着いて話すのに向いています。江戸川橋方面には椿山荘の庭園が広がっていて、5月下旬から6月にかけての蛍観賞会は学習院生の定番。11月下旬の紅葉ライトアップも、都内とは思えない静けさです。

買い物はピーコックストア目白店(駅徒歩約10分)やまいばすけっと目白駅西店で日常の食材を確保できます。深夜まで営業している大型スーパーは少ないので、まとめ買いは山手線で池袋西口のルミネ地下やマルイシティ地下まで出る学生が多い。5分で着きます。

雑司ケ谷霊園・鬼子母神堂も徒歩圏。夏目漱石や小泉八雲の墓がある霊園は散歩コースとして落ち着いていて、7月初旬の雑司ケ谷朝顔市は散策ついでに立ち寄れる夏の風物詩です(入谷の朝顔まつりとは別の地元イベント)。

家賃相場(HOME’S 駅別データ、2026年4月時点)

間取りHOME’S 平均賃料目安レンジ
ワンルーム(1R)約12.24万円9万〜14万円
1K約13.00万円10万〜15万円
1DK約15.39万円12万〜18万円

目白は都内有数の高級住宅地で、HOME’S実勢の単身向け平均は12万円台後半。築20〜30年の物件や駅徒歩10分以上の物件を選ぶと9〜10万円台で借りられる選択肢も出ますが、駅徒歩5分以内の築浅物件は明確に都心相場です。

目白が向いている人

学習院らしい4年間を過ごしたい人、通学時間をゼロにしたい人、静かな住環境で勉強や読書に集中したい人。椿山荘や目白庭園の緑を日常圏に入れたい人にも向いています。逆に、駅前の賑やかさやチェーン店の多様さ、深夜まで開いている飲食店を求める人には物足りないかもしれません。


【池袋】山手線1駅の利便性と商業集積

目白から山手線で1駅、2分。池袋は新宿・渋谷と並ぶ東京3大ターミナルの1つで、商業・娯楽・飲食の選択肢は目白と比べ物になりません。

街としての機能がすべて揃う

西武池袋本店、東武百貨店、ルミネ、パルコ、サンシャインシティ。買い物で困ることはまずない。スーパーもライフ池袋三丁目店(9:30〜24:00)、マルエツプチ東池袋三丁目店(24時間営業)、東口のサンシャイン西友(24時間営業)など多様で、深夜に帰宅しても食材を調達できます。

飲食店の層も厚い。東口のサンシャイン通り・西口の公園通り周辺に学生向けの定食屋・ラーメン・居酒屋が集まっていて、授業終わりに「何を食べようか」で悩む必要がありません。映画館・ライブハウス・ジュンク堂書店池袋本店(日本最大級の書店)など、休日の過ごし方の幅も広がります。

学習院までは山手線1駅、乗車2分。ただし池袋駅は広大で、ホームから改札までの徒歩時間も計算に入れる必要があります。実質的な通学時間は15〜20分程度と見ておくのが現実的です。

家賃相場(HOME’S 駅別データ、2026年4月時点)

間取りHOME’S 平均賃料
1R約10.8万円
1K約11.79万円
1DK約14.77万円

池袋駅周辺は商業地のため、駅近くは家賃が上がります。駅から徒歩10分を超える住宅街エリアに入ると、目白より1〜2万円ほど安く借りられる物件が見つかります。

池袋が向いている人

生活利便性を最優先したい人、深夜まで営業している選択肢が多い環境がいい人、休日に映画や買い物を楽しみたい人。繁華街の近さが気にならないなら、コストパフォーマンスは高いエリアです。

反面、駅周辺は夜の人通りが多く、歓楽街エリアに近づくと雰囲気が変わります。女性の一人暮らしで静かな環境を重視するなら、駅から離れた住宅街エリアや、隣接する目白・雑司ケ谷方面を検討してください。


【雑司ケ谷・護国寺】徒歩・自転車圏で家賃を抑える

目白キャンパスまで徒歩15〜20分、自転車なら10分以内で通える位置にあるのが雑司ケ谷と護国寺です。

雑司ケ谷 — 下町情緒の残る住宅街

東京メトロ副都心線・雑司が谷駅、または都電荒川線(東京さくらトラム)・鬼子母神前停留所が最寄り。鬼子母神堂の境内や雑司ケ谷霊園が日常の散歩コースに入る、下町情緒の残るエリアです。

大通り沿いに小さな商店街があり、個人経営の八百屋・肉屋・定食屋が点在しています。チェーン店のスーパーもまいばすけっとや西友(徒歩圏)があり、日常の買い物に困ることはありません。

学習院までは目白通り沿いに徒歩15〜20分、または自転車で10分。天気のいい日は散歩感覚で通えます。

護国寺 — 有楽町線沿線の静かな住宅地

東京メトロ有楽町線・護国寺駅が最寄り。護国寺(1681年に徳川5代将軍綱吉の母・桂昌院が建立した寺)の境内が街のシンボルで、講談社本社もこのエリアにあります。

スーパーはまいばすけっと目白台3丁目店(文京区目白台3-15-28・護国寺駅出口6徒歩約6-7分・08:00-24:00)、ドラッグストアも駅周辺に複数。日常生活に必要なものは徒歩圏で揃います。学習院までは自転車で10分、徒歩なら20分前後。目白通りを西に向かう動線が基本です。

家賃相場(HOME’S 駅別データ、2026年4月時点)

エリア単身向け平均
雑司ケ谷約11.89万円
護国寺約10.97万円

護国寺は有楽町線の単独駅で、山手線沿線と比べて家賃がやや抑えめ。雑司ケ谷は副都心線・都電荒川線・JR(目白経由)と使える路線の選択肢が多く、街の雰囲気も含めて人気があります。

雑司ケ谷・護国寺が向いている人

目白の静けさに惹かれつつ、家賃をもう少し抑えたい人。自転車通学に抵抗がない人。下町の商店街文化や寺社の残る街並みが好きな人。朝の通学を散歩感覚で楽しめるなら、コスト面でも生活満足度でもバランスが良い選択肢です。


【高田馬場・早稲田】学生街の賑わいを選ぶ

目白から山手線で1駅の高田馬場、副都心線・東西線でアクセスできる早稲田エリアは、学生街としての賑わいが特徴です。

高田馬場 — 3路線使える学生街

JR山手線・西武新宿線・東京メトロ東西線の3路線が交わるターミナル駅。早稲田大学の学生街として知られていますが、学習院生にとっても「山手線1駅」の近さは大きな魅力です。

早稲田通り沿いにはメーヤウ(タイカレー)、キッチンオトボケ、餃子の安亭など学生向け定食屋が並び、500円台で腹を満たせる店に困りません。まいばすけっと、マルエツプチ、オーケー高田馬場店(ディスカウントスーパー)と、スーパーの選択肢も豊富。深夜まで営業している店が多く、サークルやバイトで帰宅が遅くなっても生活が回ります。

学習院までは山手線で1駅、乗車2分。ホーム間の移動を含めても10分かかりません。

早稲田 — 東西線で2駅

東京メトロ東西線・早稲田駅は高田馬場から1駅、目白からは高田馬場乗り換えで約10分。早稲田大学キャンパス周辺の落ち着いた学生街で、古書店や個人経営のカフェが点在しています。

学習院生にとってはやや遠めの選択肢ですが、早稲田通り沿いの学生街文化を日常にしたい人には候補になります。

家賃相場(HOME’S 駅別データ、2026年4月時点)

エリア1R1K単身向け平均
高田馬場約10.36万円約12.03万円
早稲田約13.45万円

高田馬場は学生需要が強いものの、HOME’S実勢では目白とほぼ同水準。早稲田駅近は希少性で目白を上回る相場になります。

高田馬場・早稲田が向いている人

学生街の賑やかさが好きな人、深夜営業の飲食店やスーパーを日常的に使いたい人、他大学の学生との交流機会を求める人。学習院の伝統校らしさより、大学生らしい「街」の感覚を優先したい場合に合います。


【新大久保】コリアンタウンの多国籍な街

山手線で目白から2駅、乗車5分。新大久保はコリアンタウンとして知られる多国籍なエリアです。

韓国料理・アジア料理の店が駅周辺に集中していて、食の選択肢は独特。スーパーは業務スーパー新大久保店やまいばすけっとなど、日常の買い物は可能です。

家賃相場(HOME’S 駅別データ、2026年4月時点)

間取りHOME’S 平均賃料
1R約9.43万円
1K約12.31万円
1DK約17.09万円

新大久保はかつて「家賃が抑えめ」というイメージがありましたが、近年は再開発と需要増で1Kの平均は12万円台に。1Rで9万円台が現実的な目安です。

新大久保が向いている人

多国籍な街の雰囲気に抵抗がない人、駅前のグルメを日常で楽しみたい人。ただし駅周辺は週末に観光客で混雑するため、静けさを求めるなら駅から離れた住宅街エリアを選んでください。


7エリアの比較表(HOME’S 駅別データ、2026年4月時点)

項目目白池袋雑司ケ谷護国寺高田馬場早稲田新大久保
単身向け平均約12.24万(1R)約10.8万(1R)約11.89万約10.97万約10.36万(1R)約13.45万約9.43万(1R)
学習院へ徒歩約30秒山手線1駅徒歩15〜20分自転車10分山手線1駅東西線経由山手線2駅
静かさとても静か賑やか静か静か賑やかやや静か賑やか
深夜の買い物少ない多い普通少ない多い少ない普通
街の特徴お屋敷街・文教地区巨大ターミナル下町情緒寺社と住宅地学生街学生街多国籍

学習院の年間カレンダー — エリア選びの裏側で起きること

学習院生の1年が街にどう絡んでくるかも知っておくと判断材料になります。

  • 4月: 入学式・サークル新歓・オール学習院フェスティバル。目白キャンパスの桜並木がフォトスポット
  • 5月下旬〜6月上旬: 椿山荘の蛍観賞会(目白駅から徒歩15分圏内)
  • 7月初旬: 雑司ケ谷朝顔市(鬼子母神堂)
  • 11月: 桜凛祭(学習院大学のメイン学園祭)、紅葉シーズン
  • 12月: 椿山荘の紅葉ライトアップ
  • 3月: 卒業式・引越し繁忙期。目白駅徒歩圏の物件はこの時期に大量に動く

戦後の学習院は宮内庁から独立した私立大学ですが、戦前は皇族・華族の教育機関でした。現上皇陛下・現天皇陛下は学習院初等科〜高等科を経て大学に進学されており、現陛下は学習院大学文学部史学科のご卒業。日本の近現代史と並走してきた大学であることは、目白で4年間を過ごす中で日常的に感じる要素になります。


初期費用とエリア選びの判断フロー

家賃10万円の物件で初期費用は概ね40〜60万円(敷金1〜2ヶ月・礼金0〜1ヶ月・仲介手数料0.5〜1ヶ月・前家賃1ヶ月・火災保険/保証料2〜4万円)。礼金ゼロ物件や仲介手数料割引窓口で初期費用は5〜10万円変わります。

家賃+通学定期のトータル

JR東日本の通学定期は2026年3月14日改定後、1〜3km(大学生)で1か月2,760円が目安です。

エリア1K家賃(HOME’S)通学定期(1ヶ月)月額合計
目白13.00万円0円(徒歩30秒)約13.0万円
池袋11.79万円約2,760円(JR1駅)約12.1万円
雑司ケ谷11.89万円(単身平均)0円(徒歩・自転車圏)約11.9万円
護国寺10.97万円(単身平均)0円(自転車圏)約11.0万円
高田馬場12.03万円約2,760円(JR1駅)約12.3万円
新大久保12.31万円約2,760円(JR2駅・3km以内)約12.6万円

目白は通学費ゼロ、雑司ケ谷・護国寺は徒歩・自転車で通えるため定期代がかからない点が強み。HOME’S実勢で見ると護国寺がトータルで最も抑えやすく、新大久保は1K家賃で見ると「家賃を抑えられるエリア」ではなくなっています。

エリア選びの判断フロー

  1. 伝統校らしい環境を重視するか — 目白の静けさとお屋敷街の空気は他エリアにない価値
  2. 予算の上限を決める — 家賃の上限を決めてからエリアを絞る
  3. 生活スタイルを考える — 静かな文教地区(目白・護国寺)か、賑やかな繁華街(池袋・高田馬場)か
  4. 自転車に抵抗があるか — なければ雑司ケ谷・護国寺の家賃メリットが活きる
  5. 迷ったら目白 — 徒歩30秒の通学と静かな住環境、学習院生らしさの象徴的なエリア

目白エリアの詳細情報を見る →

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参照元・注記

  • 家賃相場: LIFULL HOME’S 駅別家賃相場(目白駅・池袋駅・雑司が谷駅・護国寺駅・高田馬場駅・早稲田駅・新大久保駅、2026年4月確認)をもとに編集部が整理
  • 大学情報・キャンパス構成: 学習院大学 公式アクセス案内・学部一覧・キャンパス紹介(目白・戸山の2キャンパス、2026年4月時点 6学部20学科、国際社会科学部2016年新設・国際文化交流学部2026年4月新設)
  • 学習院女子大学統合: 学習院大学公式(2026年4月の組織再編)
  • 交通アクセス・所要時間: JR東日本・東京メトロ・西武鉄道・都電荒川線の各路線情報(2026年4月時点)
  • 通学定期代: JR東日本 2026年3月14日改定後の運賃表(大学生通学定期 1-3km 月2,760円)
  • 椿山荘の蛍観賞会・紅葉ライトアップ: 椿山荘公式
  • 目白庭園: 豊島区立公式(入園無料・池泉回遊式)
  • スーパー・商業施設情報: 各店舗公式(ピーコック目白店・ライフ池袋三丁目店・マルエツプチ東池袋三丁目店・オーケー高田馬場店 等)およびGoogleマップ掲載情報(2026年4月)
  • 初期費用の項目・金額帯: 宅地建物取引業法に定める費用項目をもとに編集部が整理
  • 掲載家賃は参考値です。実際の家賃・定期代は物件の条件・空き状況・時期・運賃改定によって異なります

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