日吉で6.5万円の1Kを借りると、だいたい6畳の居室にミニキッチン、ユニットバス、小さなクローゼットという構成になります。築20年以上の物件が中心で、新しさはありません。でも部屋を出て3分歩けば西口のひようら(日吉商店街)に着き、キッチンとらひげのハンバーグ定食やHI, HOW ARE YOUのカレーで腹を満たせる。まいばすけっとは駅周辺に複数店舗あり、リコス(24時間営業)で深夜の買い出しにも困りません。

改札を出て右を向けば慶應義塾大学日吉キャンパスの銀杏並木。通学時間ほぼゼロ、生活圏が半径500mに収まるのが日吉の特徴です。

この記事では、日吉駅周辺の間取り別家賃相場と、慶應生がよく選ぶ周辺5エリアとの比較をまとめました。3年以降の三田キャンパス移動まで見据えた「家賃+定期代のトータルコスト」の考え方も紹介しています。

この記事でわかること

  • 日吉駅の間取り別家賃相場(2026年4月調査)
  • 周辺5駅(元住吉・綱島・武蔵小杉・白楽・妙蓮寺)との比較
  • 「6.5万の1K」と「5.5万の1R」で暮らしはどう変わるか
  • 家賃+定期代のトータルコストで比べる東横線沿線
  • 3年からの三田キャンパス移動を見据えたエリア選び

日吉駅の家賃相場(2026年4月時点)

日吉駅から徒歩10分以内の賃貸物件(築年数不問)を調査した結果です。

間取り安め平均帯高め広さの目安
ワンルーム(1R)4.5万円〜5.5万〜7.5万円8万円〜15〜20㎡
1K5.5万円〜6.5万〜8万円9万円〜18〜25㎡
1DK7万円〜8万〜10万円11万円〜25〜35㎡

SUUMOジャーナル(2026年2月公開)の調査では、日吉駅のワンルーム・1K・1DKの平均相場は7.7万円。東横線沿線の中では中程度の水準で、都心寄りの武蔵小杉(9.3万円)や元住吉(8.3万円)と比べると1〜2万円ほど安く収まります。

6.5万円の1Kだとどんな部屋か

6.5万円の1Kは、駅から徒歩7〜10分・築20〜30年の物件が中心です。6畳の居室にミニキッチンとユニットバス。机とベッドを置くと残りは1畳ちょっと。「広い」とは言えないけれど、一人暮らしの生活は十分に成り立ちます。内装リフォーム済みの物件なら、築年数ほどの古さは感じません。

7.5万〜8万円まで上げると、バストイレ別・独立洗面台付きの1Kが選択肢に入ってきます。この1万円の差は、毎日の生活の快適度に直結するので、予算に余裕がある人は検討してみてください。

5.5万円以下を狙うなら

日吉本町方面(駅から徒歩12〜15分)に行くと、5万円台前半のワンルームも出てきます。ただし日吉は丘陵地で、駅から離れると坂がきつくなるエリアがあります。日吉本町3丁目あたりは坂の上にあるため、自転車が使えない道もある。物件の所在地だけでなく、実際の通学ルートを歩いて確認してから決めるのがおすすめです。

東横線沿線の駅別比較

慶應の日吉キャンパスに通う学生は、日吉駅だけでなく周辺の東横線沿線にも多く住んでいます。SUUMOジャーナル(2026年2月)の調査データをもとに、よく選ばれる5駅と日吉を比較しました。

駅名日吉までの所要時間家賃相場(1R/1K/1DK平均)特徴
日吉徒歩1分7.7万円キャンパス直結。通学時間ゼロ
元住吉電車2分8.3万円ブレーメン通り商店街が生活の中心。買い物環境は沿線随一
綱島電車4分7.8万円日吉と同水準で飲食店・スーパーが豊富。温泉施設あり
武蔵小杉電車5分9.3万円商業施設充実。JR・東横線の2路線で三田方面にも出やすい
白楽電車7分6.7万円沿線で最安級。六角橋商店街に活気がある学生街
妙蓮寺電車9分6.8万円白楽の隣駅。静かな住宅街で家賃も安い

日吉と元住吉の違い

元住吉は日吉の1駅隣(東京寄り)。家賃は日吉より月6,000円ほど高い。その分、ブレーメン通り商店街(約250店舗)とオズ通り商店街が駅の東西に伸びていて、買い物の利便性では東横線沿線でも屈指です。ライフ元住吉店(23時まで)、業務スーパー元住吉店、ドラッグストアのクリエイト、セリアなど生活に必要な店が商店街に揃っている。

「部屋に帰る前に商店街を通る」導線が自然にできるので、自炊派には向いています。日吉からの通学は電車で2分、徒歩でも15分程度。通学のストレスはほぼありません。

綱島は日吉とほぼ同水準

綱島は日吉から東横線で1駅(横浜寄り)。家賃相場は7.8万円と日吉(7.7万円)とほぼ変わりません。2023年開業の新綱島駅(東急新横浜線)近接のアピタテラス横浜綱島(スーパーと専門店の複合施設)や、綱島駅周辺の食品スーパー・ドラッグストアによる利便性向上で人気が上がっています。

綱島温泉(綱島源泉 湯けむりの庄)のように、学生街とは少し違う落ち着いた雰囲気があるのも特徴。日吉駅までは電車4分、自転車でも10分ほどです。

白楽・妙蓮寺は家賃重視の人に

白楽は家賃相場6.7万円、妙蓮寺は6.8万円。日吉と比べて月1万円ほど安い。白楽は神奈川大学の学生も多く住むエリアで、六角橋商店街(約170店舗)を中心に飲食店や惣菜屋が並ぶ下町の雰囲気があります。

日吉までは東横線で7〜9分。毎日の通学に電車を使うことにはなりますが、通学定期代が月1,700円程度なので、家賃の差額(月1万円)を考えればトータルでは確実に安くなります。

武蔵小杉は三田キャンパスを見据えるなら

武蔵小杉の家賃相場は9.3万円と沿線で最も高い。ただし、JR横須賀線・湘南新宿ラインと東急東横線・目黒線の4路線が使える交通拠点です。3年から三田キャンパス(田町駅・三田駅)に移る文系学部の人にとって、4年間引越しなしで住み続けられる可能性がある点は大きなメリットです。

グランツリー武蔵小杉やららテラス武蔵小杉といった商業施設も充実していて、暮らしの利便性は高い。予算に余裕があるなら選択肢に入れてよいエリアです。

家賃+定期代のトータルコストで比べる

日吉に住めば通学の交通費はゼロ。でも白楽に住めば家賃が月1万円安くなる。どちらが得か。月々の「家賃+日吉までの通学定期代」を並べてみます。

駅名家賃相場通学定期代(月額)月額トータル
白楽6.7万円約1,700円約6.87万円
妙蓮寺6.8万円約1,500円約6.95万円
日吉7.7万円0円7.7万円
綱島7.8万円約1,200円約7.92万円
元住吉8.3万円約1,200円約8.42万円
武蔵小杉9.3万円約1,200円約9.42万円

白楽は月額トータルで日吉より約8,000円安くなります。年間に換算すると約10万円の差。4年間で40万円近い違いが出る計算です。一方で、毎朝7〜9分の電車通学が発生すること、夜遅くなったときの帰宅が少し面倒になることは考慮してください。

綱島と日吉はトータルでほぼ同額。「同じ予算なら綱島の方が少し広い部屋に住める」ケースもあるので、物件を比較してみる価値はあります。

3年からの三田キャンパスを見据える

慶應義塾大学の文系学部(経済・法・商・文)は、3年進級時に日吉から三田キャンパス(最寄り: 三田駅/田町駅)に移ります。理工学部は日吉の隣の矢上キャンパス(日吉駅から徒歩15分)なので引越し不要ですが、文系の場合は「3年から三田に通えるか」が部屋選びの隠れた条件になります。

日吉から三田への通学

日吉から三田駅へは、東急目黒線+都営三田線の直通運転で乗り換えなし約30分。通学定期代は月額6,490円(大学生・2025年3月改定後)。日吉に住み続けたまま三田に通う慶應生は多く、通学時間としては許容範囲です。

引越す場合のコスト

3年進級時に三田の近く(田町・芝・大門・品川あたり)に引越す人もいます。ただし、三田キャンパス周辺の1Kは9〜12万円が相場で、日吉の7万円台と比べると月2〜4万円の負担増。引越しの初期費用(30〜40万円)もかかるので、「日吉に住んだまま三田に通う」か「武蔵小杉のように4年間通せるエリアを選ぶ」のが現実的な判断になることが多いです。

エリア選びの判断軸

文系学部で「3年からの三田通学」も気になる人は、以下の優先順位で考えてみてください。

  1. 日吉に住んで三田にも通う(定期代月6,490円で乗り換えなし30分。最も一般的)
  2. 武蔵小杉に住む(日吉も三田もアクセスしやすい。ただし家賃が高い)
  3. 元住吉に住む(日吉に近く、三田方面にも目黒線経由でアクセス可能)

理工学部の場合は、矢上キャンパスが日吉駅から徒歩15分なので日吉周辺に住めば4年間引越し不要です。綱島・白楽からでも日吉経由で通えるため、家賃を抑えたいならこれらのエリアが有力候補になります。

初期費用の目安

日吉エリアで月7万円の物件を借りた場合の初期費用です。

費用項目金額の目安備考
敷金7〜14万円家賃1〜2ヶ月分
礼金0〜7万円家賃0〜1ヶ月分。ゼロ物件も増加中
仲介手数料3.5〜7万円家賃0.5〜1ヶ月分+税
前家賃7万円程度入居月の日割り+翌月分
火災保険1〜2万円2年契約
保証料2.5〜3.5万円保証会社利用料
鍵交換費1.5〜2万円物件による
合計25〜45万円条件によって大きく変動

初期費用を抑えるには、礼金ゼロ・仲介手数料が半額以下の物件を探すのが効果的です。仲介手数料は法律上、借主が払う上限は「家賃の0.5ヶ月分+税」。不動産会社によっては1ヶ月分を請求されることがありますが、交渉や仲介手数料が安いサービスの利用で節約できます。

物件探しのタイミング

慶應義塾大学は1月末〜2月中旬にかけて合格発表があります。推薦入試の合格者は11月〜12月に動き始められるため、一般入試組より選択肢が広い。

時期状況
11〜12月推薦合格者が動き始める。物件数は豊富で競争も少ない
2月中旬〜3月上旬一般入試の合格発表後。物件数は最も多いが競争が激しい
3月中旬〜下旬良い物件は埋まり始める。条件を絞りすぎると見つからない
4月以降選択肢は減るが、フリーレント付きなど条件交渉はしやすくなる

合格が確定したら、不動産サイト(SUUMO・HOME’S等)で日吉周辺の物件をチェックしつつ、2〜3日で複数件の内見を回れるスケジュールを組んでください。日吉は坂が多いエリアなので、内見は必ず「駅から物件まで歩く」ことをおすすめします。

慶應義塾大学のエリア選びの全体像は「慶應義塾大学で一人暮らしするなら?日吉周辺5エリアを比較」で紹介しています。

毎月の生活費がどのくらいかかるかは「大学生の生活費、毎月どこに消える?一人暮らしの内訳を丸ごと公開」を参考にしてください。


数値の参照元

  • 日吉駅の間取り別家賃相場: SUUMO・HOME’S掲載物件(日吉駅徒歩10分以内、2026年4月調査)をもとに編集部が整理
  • 駅別家賃相場(1R/1K/1DK平均): SUUMOジャーナル「慶應義塾大学 一人暮らし賃貸の家賃相場ランキング2026年」(2026年2月公開)のデータをもとに編集部が整理
  • 通学定期代: 駅探の定期代検索結果(2025年3月15日改定後の東急電鉄通学定期運賃)をもとに編集部が整理
  • 初期費用の項目・金額帯: 宅地建物取引業法に定める費用項目をもとに編集部が整理
  • 掲載家賃は参考値です。実際の家賃は物件の築年数・設備・空き状況・時期によって異なります

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