御茶ノ水で自炊をしようとして、最初にぶつかる壁は「スーパーが見つからない」ことです。駿河台キャンパスの周辺を歩いてみてください。楽器店、古本屋、オフィスビル、予備校。スーパーらしき店が視界に入ってこない。高田馬場のように駅前にまいばすけっとやマルエツプチが並んでいる環境とはまるで違います。
でも、御茶ノ水でも自炊は成り立ちます。「大型スーパーで週1まとめ買い」のセオリーが通用しないだけで、このエリアなりの買い方がある。小型店の使い分け、週末の遠征、学食との併用。この3本柱で回している明大生は少なくありません。
この記事でわかること
- 御茶ノ水駅周辺に大型スーパーはない。小型店を使い分けるのが基本
- 平日の買い物はまいばすけっと・マルエツプチで「今日の分だけ」
- 週末に本郷三丁目のライフか秋葉原の肉のハナマサで肉・冷凍食品をまとめ買い
- リバティタワー17階の学食「暁」(2026年7月31日営業終了予定)はカレー330円。在学期間中の活用と、終了後の代替プランを早めに考える
御茶ノ水に大型スーパーがない理由
御茶ノ水・神保町エリアは、昼間人口と夜間人口の差が大きい街です。大学、オフィス、病院、予備校が密集していて、平日の昼間は人であふれる。ところが住んでいる人の数は少ない。スーパーの出店は「住んでいる人の密度」で決まるため、このエリアには大型店が入りにくいのです。
高田馬場にはマルエツプチ高田馬場店やまいばすけっとが駅前に複数ある。多摩センターにはサンリオピューロランド横のイトーヨーカドーがある。どちらも住宅街としての需要が厚い。御茶ノ水にはその厚みがなく、あるのは小型のまいばすけっとやコンビニサイズのマルエツプチ、そして少し価格帯の高い成城石井です。
この「スーパー事情の悪さ」は、御茶ノ水で一人暮らしを始める前に知っておいた方がいい。知っていれば対策できるし、住む場所を探すときの判断材料にもなります。
帰り道に寄れるスーパー — 平日の食材調達
駿河台キャンパスでの授業後、どの方向に帰るかでスーパーの選択肢が変わります。
| 帰る方向 | スーパー | 営業時間 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 神保町方面 | まいばすけっと神田神保町店 | 7:00〜23:00 | イオン系列の小型店。卵・野菜・肉・調味料が一通り揃う |
| 神保町方面 | マルエツプチ神田神保町二丁目店 | 8:00〜23:00 | まいばすより惣菜が充実。「今日は作らない」日のバックアップ |
| 淡路町方面 | オリンピック淡路町店(ワテラスモールB1F) | 9:00〜21:00 | このエリアでは貴重な中型スーパー。品揃えが比較的広い |
| 本郷方面 | マルエツプチ本郷二丁目店 | 7:00〜23:00 | 本郷通り沿い。本郷・湯島方面に住んでいるなら帰り道 |
平日の買い物で意識したいのは「今日と明日の分だけ買う」という割り切りです。どの店も小型で、棚に並ぶ肉のパックは2〜3種類、野菜も選択肢が限られる。「今週のメニューを一気に揃えよう」と考えると途端に破綻します。
まいばすけっとで豚こま肉と卵ともやしを買う。帰ってフライパンで炒める。500〜700円で夕飯1食分。この繰り返しが御茶ノ水の平日自炊のベースラインです。
成城石井は「毎日使う店」ではない
御茶ノ水ソラシティ店と神保町店、2つの成城石井がこのエリアにあります。御茶ノ水駅の聖橋口を出てすぐのソラシティ店は月〜土7:30〜23:00営業で、立地としては一番便利です。
ただし、成城石井で日常の食材を買い続けると食費が跳ね上がります。卵1パック、牛乳1リットル、豚こま肉——同じものを買ってもまいばすけっとの1.3〜1.5倍の値段になる。月に換算すると数千円の差になります。
成城石井の使い方は「疲れて何も作りたくない日のごほうび総菜」と割り切るのがコツです。4種チーズのペンネ、ローストビーフのサラダ、石窯パン。コンビニ弁当よりは確実にクオリティが高い。友達が部屋に来るときにワインと惣菜をここで調達する、という使い方も明大生には定番です。
週末のまとめ買い — 本郷三丁目と秋葉原が生命線
御茶ノ水エリアの自炊を回すには、週末の「遠征買い出し」が欠かせません。平日の小型店だけで1週間分の食材を揃えるのは無理がある。少し足を伸ばすと選択肢が一気に広がります。
| 店舗 | 御茶ノ水駅からの距離 | 特徴 |
|---|---|---|
| ライフ本郷三丁目駅前店 | 徒歩約10分/丸ノ内線1駅 | 品揃え充実の中型スーパー。野菜・魚・肉のバランスが良い |
| 肉のハナマサ秋葉原店 | 徒歩約15分/自転車5分 | 24時間営業。業務用サイズの肉が安い。鶏もも2kgパックあり |
| 三徳飯田橋店 | 徒歩約15分 | 水道橋・飯田橋方面に住む場合の選択肢 |
ライフ本郷三丁目駅前店は「普通のスーパーで普通に買い物したい」ときの筆頭候補です。御茶ノ水からは丸ノ内線で1駅。店内が広く、特売の広告も出ていて、実家の近くにあったスーパーに近い感覚で使える。8:00〜23:00(土日祝は9:30から)の営業で、土曜の午前中に行くと品出し直後の新鮮な野菜が手に入ります。
肉のハナマサ秋葉原店は自炊派の味方です。鶏むね肉やもも肉を2kgパックで買い、帰ったら1食分ずつラップに包んで冷凍する。これで平日はまいばすけっとで野菜だけ買えば夕飯が成り立つ。24時間営業なので、時間を選ばず行けるのもありがたい。
学食との使い分け — リバティタワー17階のコスパ
自炊を「毎食」やる必要はありません。明治大学の駿河台キャンパスには学食があり、ここをうまく組み込むと食費も手間もぐっと抑えられます。
リバティタワー17階のスカイラウンジ暁は、地上75メートルの眺望と学食価格が両立する希少な食堂です。カレーライス330円、カツカレー450円。週替わりのどんぶりやヘルシーランチもワンコイン以下で、営業時間は公式案内で平日10:30〜19:00。ただし運営側から2026年7月31日をもって営業終了予定の告知が出ているため、入学年度によっては在学期間中に閉店を迎えます。後継食堂が同フロアに入る計画は2026年5月時点で未公表のため、終了後はリバティタワー低層階の食堂・近隣のチェーン店・自炊比率増で対応する前提で計画したほうが安全です。
おすすめの使い分けパターンはこうです。朝は食パン+卵(自炊)、昼は学食、夜は自炊。昼を学食に任せると、1日に自炊するのは朝と夜の2食だけになる。夜だけ自炊するなら「まいばすけっとで帰りに買った食材でパパッと作る」というシンプルな流れで回ります。
| パターン | 朝 | 昼 | 夜 | 1日の食費目安 |
|---|---|---|---|---|
| 自炊メインの日 | 食パン+卵(自炊) | 学食カレー 330円 | 豚こま野菜炒め(自炊)300円分 | 約700〜800円 |
| 自炊しない日 | コンビニおにぎり 150円 | 学食定食 450円 | 成城石井の惣菜 600円 | 約1,200円 |
| 節約する日 | 食パン+卵(自炊) | おにぎり持参 | パスタ+レトルトソース(自炊) | 約400〜500円 |
月に換算すると、自炊+学食の組み合わせで月2万〜2.5万円。外食・コンビニ中心だと月4万〜5万円。年間で18万〜30万円の差が出ます。大学生の自炊で食費を抑える方法でも書いた通り、この差額はサークルや旅行に回せるお金です。
OKストアや大型スーパーは遠い — その現実と折り合う
「もっと安いスーパーはないの?」と思うかもしれません。OKストアは都心から少し外れた場所に出店する傾向があり、御茶ノ水の最寄りは距離があります。西友も徒歩圏にはない。大型ディスカウントスーパーが近くにないのは、このエリアの弱点です。
その代わり、肉のハナマサ秋葉原店で「業務用サイズの肉と冷凍食品をまとめ買い」の役割は果たせます。安さ重視の業務スーパー需要は、御茶ノ水近隣では2022年の業務スーパー神田店閉店以降、肉のハナマサと成城石井・ライフの特売・PB商品で代替するのが現実的なラインです。
物件探しの段階で意識してほしいのは、本郷方面や水道橋方面に住むとスーパーの選択肢が増えるということ。御茶ノ水駅の目の前にこだわらず、本郷三丁目や水道橋の方角に少しずらすだけで、ライフやマルエツプチが生活圏に入ってきます。御茶ノ水のスーパー・生活インフラまとめでも買い物動線を詳しく書いているので、部屋探しの参考にしてみてください。
御茶ノ水自炊の1週間ルーティン
実際に回っているパターンを1週間分まとめると、こんな流れになります。
土曜の午前。ライフ本郷三丁目駅前店で1週間分の野菜・卵・調味料を買い出し。帰りに肉のハナマサに寄って鶏むね肉とひき肉をまとめ買い。帰宅したら肉を小分け冷凍。ここまでの出費は3,000〜4,000円。
月曜から金曜。朝は食パン+卵を焼くだけ。昼は学食。夕方、授業後にまいばすけっとでもやしやキャベツなどその日使う野菜だけ買い足す。200〜300円。冷凍しておいた肉を解凍して、野菜と一緒に炒めるか煮込む。
水曜あたりで自炊の気力が切れたら、学食(営業中の時期はスカイラウンジ暁の昼利用、終了後はリバティタワー低層階の食堂など)で済ませるか成城石井の惣菜に頼る。週に1〜2日は「作らない日」を許容する方が、自炊は長続きします。
この流れで月の食費はおよそ2万〜2.5万円。週末のまとめ買い(月4回で約14,000〜16,000円)+ 平日の買い足し(月20回で約5,000〜6,000円)+ 学食(月12〜15回で約4,000〜5,000円)という内訳です。
最初の2週間で「自分の買い物ルート」を作る
御茶ノ水の自炊は、どの店をどう使い分けるかが定まるまでの最初の2週間が一番しんどい。スーパーが見つからない、品揃えが少ない、思ったより高い——この不便さに慣れるまでの期間です。
逆に言えば、2週間で買い物ルートが固まってしまえば、あとは繰り返すだけ。帰り道のまいばすけっとで今日の食材を手に取り、週末にライフで冷蔵庫を補充する。このサイクルに乗ってしまうと、御茶ノ水の自炊は意外と快適だったりします。
参照元・注記
- スーパーの営業時間・所在地: 各店舗の公式サイト・Googleマップ掲載情報(2026年4月時点)
- オリンピック淡路町店: オリンピック公式サイト店舗情報(2026年4月閲覧)
- 肉のハナマサ秋葉原店: 肉のハナマサ公式サイト店舗情報(2026年4月閲覧)
- ライフ本郷三丁目駅前店: ライフ公式サイト・トクバイ掲載情報(2026年4月閲覧)
- 業務スーパー神田店は2022年2月閉店のため掲載から削除(業務スーパー公式店舗一覧で確認)
- 明治大学スカイラウンジ暁: 公式サイト掲載メニュー・価格・営業終了告知(2026年5月閲覧、2026年7月31日営業終了予定)
- 大学生の食費平均: 全国大学生活協同組合連合会「第61回学生生活実態調査」(2024年)
- 食材の価格帯: 都内スーパー(まいばすけっと・ライフ等)の店頭価格を参考に編集部が整理(2026年4月)
- 営業時間・価格は変動することがあります。訪問前に各施設の公式情報を確認してください
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