平日は駿河台の坂を上り下りして授業に出て、神保町でカレーを食べて、夜は成城石井かまいばすけっとで買い物をして帰る。御茶ノ水での平日はこの繰り返しです。
土曜と日曜は、平日には素通りしていたこの街の別の顔が見えてくる。古書店街をゆっくり歩く時間、神田明神の境内で息をつく時間、皇居の緑の中を走る時間。オフィスワーカーがいなくなった週末の御茶ノ水は、住んでいる人だけの街になります。
この記事でわかること
- 土曜の朝: ゆっくり起きてからの過ごし方
- 古書店街を歩く休日: 本と出会う散歩
- 散歩コース: 神田明神・湯島聖堂・ニコライ堂
- 皇居まで歩く: ランニングと東御苑
- 友達と過ごす日: 秋葉原・水道橋方面
- 一人の日曜: 買い物と自炊と月曜の準備
土曜の朝、オフィス街の静けさ
御茶ノ水・神保町は平日と休日で街の空気がまるで変わります。平日はスーツ姿のビジネスパーソンが早足で歩いている靖国通りも、土曜の朝はほとんど人がいない。
10時ごろに起きて、窓の外を見ると通りが静か。この「平日とのギャップ」が御茶ノ水に住んでいて休日に感じる最初の変化です。
朝食は部屋で済ませるか、近くのコンビニかカフェで。ドトールコーヒーショップ お茶の水駿河台店や御茶ノ水北店は土日も朝から営業していて、モーニングセットで軽く腹を満たせます。スターバックス御茶ノ水ソラシティ店は土日祝8:00-20:00(公式)の営業で、午前の早い時間にコーヒーを飲みながら過ごす形になります。
急ぎの課題がなければ、午前中は部屋でダラダラしてもいい。昼前に動き出すくらいがちょうどいい。
古書店街を歩く休日
平日の空きコマに「ちょっと古書店を覗く」ことはあっても、じっくり歩く時間はなかなか取れない。土曜の午後こそ、神保町の古書店街を本気で散策する日。
靖国通りの南側に約130店の古書店が並ぶこのエリア(BOOKTOWNじんぼう公式)は、世界最大級の古本の街。専攻分野の専門書を探す目的で来ることもあれば、背表紙を眺めながら歩くだけの日もある。
店ごとに専門ジャンルが分かれているのが神保町の特徴で、法律書・文学書・美術書・洋書・映画パンフレット・地図——自分の興味と合致する店を見つけると、1店舗で30分は使ってしまう。新品の半額以下で手に入る専門書もあるから、教科書代の節約にもなる。
歩き疲れたら、喫茶店で休憩。さぼうる(昭和の内装がそのまま残る名物喫茶。いちごジュースが看板メニュー)やミロンガ・ヌオーバ(タンゴが流れる暗めの照明の喫茶店)は平日に比べると休日の方が入りやすい。
買った本を喫茶店で読み始めて、気づいたら夕方になっていた——という休日は、神保町に住んでいる人間の特権です。
秋の神保町は特に面白い
10月下旬〜11月上旬には「神保町古本まつり」が開催されます。靖国通り沿いにワゴンセールがずらっと並び、普段の3倍くらいの人出になる。11月には「神田カレーグランプリ」もあって、この時期の神保町は1年で最も活気がある季節。住んでいれば歩いて行ける距離でこの祭りに参加できます。
散歩に出る日: 御茶ノ水の歴史を歩く
課題もない、本を買うほどの気力もない。そんな土曜の午後は、御茶ノ水駅の周辺を散歩してみる。このエリアには歩いて回れる距離に歴史的な建物がいくつも残っています。
湯島聖堂
御茶ノ水駅の聖橋口から徒歩2分。1690年に5代将軍・徳川綱吉が建てた孔子廟で、のちに幕府の学問所「昌平坂学問所」になった場所。黒い漆喰の壁と大成殿の迫力は、東京の真ん中にいることを忘れさせる。敷地内は無料で見学でき、土日も開放されています(9:30〜17:00、冬季は16:00まで)。
ニコライ堂(東京復活大聖堂)
御茶ノ水駅の御茶ノ水橋口から徒歩3分。1891年に完成した日本最大級のビザンティン様式の教会で、国の重要文化財に指定されています。緑のドームが御茶ノ水のシンボル的な存在。外観は自由に見学でき、拝観は日曜の13時から可能(拝観献金あり)。
神田明神
湯島聖堂から徒歩5分。約1300年の歴史がある「江戸総鎮守」(公式は天平2年・730年創建、2030年で創建1300年)で、正月には初詣客で境内が埋まります。普段の休日は観光客がちらほらいる程度で、参道の階段を上ると都心の喧騒から切り離された空間が広がる。境内の甘酒が飲めるカフェ「EDOCCO CAFE」もある。
湯島聖堂→ニコライ堂→神田明神のルートで歩いて1時間弱。普段は大学との往復で見慣れた御茶ノ水の街並みが、少し違って見えてくる散歩コースです。
皇居まで歩く
御茶ノ水から皇居までは徒歩10〜15分。これは御茶ノ水に住んでいる人間だけが持っている地理的アドバンテージです。
皇居ランニング
皇居の外周は1周約5km。ランニングサークルの定番コースで、土曜の朝に走っている人が多い。信号がほぼなく、コースが整備されているため走りやすい。御茶ノ水から竹橋あたりまで歩いてスタートするのが近い。
皇居東御苑
旧江戸城の本丸跡地に整備された庭園で、入場無料。竹橋駅の1a出口から北桔橋門まで徒歩5分。季節ごとに花が変わり、天守台跡からは丸の内のビル群が見える。1時間ほど散歩するだけで、週末のリフレッシュとして十分。月曜・金曜は休園なので、土曜か日曜に行くのが基本。
北の丸公園
東御苑の隣、北の丸公園は日本武道館がある場所。公園内は広い芝生と森が続いていて、散策に向いている。紅葉の季節は特にきれい。
友達と過ごす休日
秋葉原方面
御茶ノ水からJR総武線で1駅。徒歩でも15分ほど。パソコンの周辺機器を買いに行く、ゲームセンターで遊ぶ、家電を見に行く——秋葉原は「ちょっと寄る」感覚で行ける距離。友達と合流して半日過ごして、歩いて帰ってこられる。
水道橋・東京ドーム方面
東京ドームまで御茶ノ水から徒歩15分ほど。プロ野球やライブのある日は、家からぶらぶら歩いて会場に行ける。東京ドームシティのアトラクションで遊ぶ日もある。水道橋のラクーアは温泉施設が入っていて、友達と「温泉行こう」という流れになるとここに来ることがある。
都心各方面
御茶ノ水はJR中央線・総武線と丸ノ内線が通っていて、東京駅まで5分、新宿まで15分、池袋まで20分。どの方角にもアクセスが良い。映画を観るなら新宿か日本橋、買い物なら渋谷か銀座——行き先に合わせて路線を選べる立地です。
友達との待ち合わせは御茶ノ水駅前が多いですが、「じゃあ現地集合で」と言えるくらい、どこに行くにも便利な場所に住んでいる。
一人の日曜日
買い物と洗濯
日曜の午前中にやること。洗濯を回して干しながら、スーパーに買い出しに行く。
御茶ノ水・神保町エリアはスーパーの選択肢が限られるのが弱点。成城石井御茶ノ水ソラシティ店は品揃えが良い代わりに少し割高。日常使いにはまいばすけっと神田神保町やマルエツプチ神田神保町二丁目店の方が手頃です。
1週間分の食材をまとめ買いするなら、水道橋方面に足を伸ばしてスーパーの選択肢を広げるのも手。日曜の朝に30分かけて買い出しをすると、平日の食事が格段に楽になります。
自炊する日曜
このエリアは夜の外食選択肢が高田馬場ほど多くない。オフィス街の側面があるため、日曜に閉まっている飲食店もある。だから日曜の夜は自炊率が上がる。
鍋かパスタか、余裕があれば煮込み料理。1Kのキッチンは広くないけれど、鍋とフライパンがあれば大抵のものは作れます。翌日の弁当用に多めに作っておく人もいる。
カレーを食べたくなる日曜
神保町に住んでいると、カレーの選択肢は日曜でもある程度残っています。エチオピアは日曜も営業。カレーだけは「今日も食べに行くか」となるのが、この街に住んでいる人間の性分かもしれません。
日曜の夜、月曜に備える
シャワーを浴びて、明日の時間割を確認して、教科書をカバンに入れる。23時ごろに電気を消す。
御茶ノ水の日曜の夜は本当に静かです。平日のオフィス街の喧騒がウソのように、窓の外から聞こえてくるのは風の音くらい。
月曜の朝、また御茶ノ水駅から坂を下って駿河台キャンパスに向かう。通学路の途中にニコライ堂の緑のドームが見える。平日は気にも留めないけれど、日曜に散歩したあとだと少し目が行く。
御茶ノ水・神保町の休日は、高田馬場のような「学生街の賑わい」とは違う種類の過ごし方になります。古書店で本を探す、歴史ある建物を見て歩く、皇居まで走りに行く。文教地区に住んでいるからこそできる、静かだけれど中身のある週末です。
参照元・注記
- 飲食店の価格帯・営業情報: Googleマップ・食べログの掲載情報(2026年4月閲覧)をもとに編集部が整理
- 湯島聖堂: 公益財団法人斯文会公式サイト(2026年4月閲覧)
- ニコライ堂: 東京復活大聖堂教会公式情報(2026年4月閲覧)
- 神田明神: 神田神社公式サイト(2026年4月閲覧)
- 皇居東御苑: 宮内庁公式サイト(2026年4月閲覧)
- 北の丸公園: 環境省皇居外苑管理事務所公式サイト(2026年4月閲覧)
- スーパーの営業時間: 各店舗の公式サイト・Googleマップ掲載情報(2026年4月時点)
- 交通アクセス: JR東日本・東京メトロの路線情報(2026年4月時点)
- 価格・営業時間は変動することがあります。訪問前に最新情報を確認してください
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