中央大学多摩キャンパスへの通学を考えるとき、多くの人がまず「多摩センター」を思い浮かべます。ただ、多摩モノレールで中央大学・明星大学駅を挟んだ反対側に位置する高幡不動も通学圏内で、家賃は多摩センターより一段安い。ここでは高幡不動に住んだらどんな生活になるのか、1日の流れに沿って紹介します。

この記事でわかること

  • 通学: モノレールで中央大学・明星大学駅まで6分
  • 買い物: 京王ストア高幡店が駅徒歩1分、23時まで営業
  • 家賃: 1R/1Kで3.5万〜5.5万円台。多摩センターより5,000〜10,000円ほど安い
  • 周辺: 高幡不動尊の門前町。多摩動物公園まで京王線1駅

駅を出ると門前町の空気

高幡不動駅は京王線と多摩都市モノレールの2路線が乗り入れる結節点です。改札を出て南口に向かうと、正面に高幡不動尊金剛寺の参道が伸びている。関東三大不動のひとつに数えられる古刹で、新選組副長・土方歳三の菩提寺としても知られています。

参道沿いにはそば屋や団子屋が並び、多摩センターのニュータウン的な整然とした街並みとはまったく雰囲気が違う。門前町特有の落ち着いた空気感があります。駅前にはロータリーがあり、京王高幡ショッピングセンターが駅に直結。ドトールコーヒー、ウエルシア、京王ストアがこのビルに入っているので、駅を出てすぐに日用品が揃います。

通学ルート: モノレール6分

高幡不動駅から中央大学多摩キャンパスへは、多摩都市モノレールで3駅、乗車時間は約6分です。「中央大学・明星大学駅」で降りると、改札からキャンパスまでほぼ直結。雨の日でもほとんど濡れずに教室まで行けます。

通学定期代は1ヵ月4,370円、6ヵ月で23,600円(2026年4月時点・多摩モノレール公式)。月あたり約3,930円の計算です。

多摩センター方面から乗ってくる学生に比べると、高幡不動からの乗客は少なめなので、朝のモノレールでも座れることがある。1限は9時開始なので、8時40分ごろにホームにいれば余裕です。

高幡不動駅は京王線と多摩モノレールの結節点なので、降車駅で乗り換えれば多摩モノレールにそのまま乗れます。京王線は新宿方面に出るときに使う路線、という感覚になります。

ちなみに自転車通学も不可能ではありません。高幡不動から多摩キャンパスまでは約5km。ただし丘陵地帯なのでアップダウンがきつく、電動アシスト付きでないと夏場はかなり消耗します。

平日の過ごし方

1限がある日は8時半に部屋を出る。駅までの道は住宅街で、通勤客と高校生がちらほら歩いている程度。高幡不動の朝は静かです。

朝食を家で済ませなかった日は、京王高幡ショッピングセンター3階のドトールコーヒーショップが平日・土曜7:00開店(日祝は8:00開店・ドトール公式)。モーニングセットのコーヒー+トーストで400円台。モノレールの改札に向かう途中に寄れる動線なので、時間がないときでもぎりぎり間に合います。

多摩キャンパスの学食は複数あり、日替わり定食が400〜550円。昼の混雑は12時10分〜12時40分がピークで、12時前か13時前後に行くと席を確保しやすい。

空きコマに高幡不動まで戻ってくることはあまりない。モノレール6分とはいえ往復の時間がもったいないので、キャンパスの図書館や空き教室で過ごす学生が多い。

4限が終わるのは17時50分、5限なら19時20分。モノレールで高幡不動に戻ると、駅南口の京王ストア高幡店が23時まで営業しています。駅から徒歩1分——というより駅ビルの1階なので、改札を出てそのまま入れる。自炊派にとっては、帰り道にスーパーが直結しているのは大きい。

京王ストアの総菜コーナーは閉店間際になると値引きシールが貼られるので、自炊が面倒な日はここで弁当を買って帰る選択肢もあります。

もう少し安く食材を揃えたいなら、駅から徒歩5分ほどの「食品の店おおた高幡不動店」が22時まで営業しています。地元密着型のスーパーで、生鮮食品の価格は京王ストアより安いものが多い。

帰り道の食事と買い物

外で夕食を済ませたい日の選択肢も、小規模ながらあります。

駅徒歩1分のアンジュナは食べログ百名店にも選ばれた本格インド料理店。ランチのカレーセットは900円台から。夜は少し高くなりますが、学生でも手が出る価格帯です。

大衆食堂てんぐ大ホール高幡不動店は770円から定食が食べられて、ライス大盛無料。がっつり食べたい日に向いています。

高幡不動尊の参道沿いには、創業50年以上のそば屋「開運そば」があり、日替わりのそば+ミニ丼セットが1,200円。参道を歩きながら帰る日の夕飯にちょうどいい。

コンビニはファミリーマートが駅ビル(京王高幡SC)内にあり、深夜に急な買い物が必要になっても困ることは少ない(かつて北口にあったローソン高幡不動駅北口店は2024年5月31日閉店済み)。ドラッグストアはウエルシア(京王高幡SC内)とマツモトキヨシ(駅徒歩3分)の2店舗。日用品の調達は駅前で完結します。

休日の過ごし方

高幡不動尊を散歩する

境内の広さは約4,000坪、隣接する山林を合わせると3万坪。散歩するだけで小一時間かかる規模です。6月にはあじさいまつりが開催され、約7,500株のあじさいが山内に咲きます。毎月28日は縁日で参道に露店が出る。ふだんは静かな門前町が少しだけにぎやかになります。

新選組に興味があれば、境内にある土方歳三の銅像や奥殿の資料を見学できます。無料で入れる範囲だけでも十分楽しめる。

多摩動物公園に行く

京王線で1駅(3分)、モノレールなら2駅(4分)。入園料は大人600円。広大な敷地を歩き回るだけでもいい運動になります。ライオンバスやコアラ館が有名ですが、昆虫園や放し飼いのワラビーなど見どころは多い。休日に友達と「ちょっと動物園行くか」が気軽にできるのは、高幡不動ならではの距離感です。

浅川沿いを歩く

駅から南に10分ほど歩くと浅川の河川敷に出ます。東京都が整備した「浅川を歩こう!コース」は1周約6.6km、所要時間100分の散歩コース。日野市の鳥であるカワセミが観察できるポイントもあります。ジョギングや自転車で走っている地元住民が多い。冬の晴れた日には、ふれあい橋から西に富士山が見える。

立川に出る

もっと買い物や遊びを求めるなら、多摩モノレールで立川へ。高幡不動から立川南駅まで約10分。ららぽーと立川立飛、IKEA、映画館、飲食店——高幡不動にないものは大抵立川で手に入ります。

家賃相場: 多摩センターより一段安い

高幡不動の最大の魅力は家賃の安さです。2026年4月時点のSUUMO・HOME’S掲載物件をもとに、中央大学の通学圏3エリアを比較しました。

間取り高幡不動聖蹟桜ヶ丘多摩センター
1R3.5万〜5.5万円4.0万〜6.0万円4.5万〜7.0万円
1K4.0万〜6.0万円4.5万〜6.5万円5.5万〜8.0万円

高幡不動は1R/1Kのボリュームゾーンが4万円台前半。多摩センターと比べると月5,000〜10,000円、年間6〜12万円の差が出ます。4年間で考えると24〜48万円。その分を食費やサークル活動に回せると考えれば、見逃せない差です。

4万円台前半の1Kだと、駅から徒歩8〜12分の木造アパートで6畳+ミニキッチン。築年数は古め(築20〜30年)のものが多いですが、部屋の広さと家賃のバランスは悪くない。机とベッドを置いて、小さな本棚を壁際に入れるとちょうどいいサイズ感です。

このエリアが向いている人

高幡不動は、多摩センターや聖蹟桜ヶ丘と比べて「何もかも揃っている」街ではありません。駅前の飲食店は少ないし、大型商業施設もない。ただしモノレールで大学まで6分、スーパーが駅直結、家賃は通学圏で最安クラス。日々の暮らしに必要なものは揃っていて、余計なものがない——そういう街です。

生活費を最大限に抑えたい人、自炊中心で静かに暮らしたい人、門前町の独特な空気感が好きな人に向いています。週末に立川や新宿に出れば都会の刺激も手に入るし、平日はモノレール6分の短い通学で時間を有効に使える。派手さはないけれど、堅実に4年間を過ごすにはちょうどいいエリアです。


参照元・注記

  • 家賃相場: SUUMO・HOME’S掲載物件(2026年4月閲覧)をもとに編集部が整理。エリア・築年数・駅徒歩によって幅があります
  • 通学所要時間・定期代: 多摩都市モノレール公式サイト各駅運賃・所要時間表(2026年4月閲覧)
  • 高幡不動尊金剛寺: 高幡不動尊金剛寺公式サイト(2026年4月閲覧)。境内面積・あじさいの株数は同サイト掲載情報
  • 多摩動物公園: 東京都公園協会公式サイト(2026年4月閲覧)。入園料は一般600円(2026年4月時点)
  • 浅川ウォーキングコース: 東京都保健医療局「トーキョーウォーキングマップ」掲載情報(2026年4月閲覧)
  • スーパー・飲食店の営業時間: 各店舗公式サイト・Googleマップ掲載情報(2026年4月時点)
  • 日野市の治安: 警視庁犯罪統計資料。日野市は都内26市の中で犯罪発生率が最も低い水準
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